前書きの書き方【実用書向け】何を書く?コツと役割、実例

前書きって、何を書いたらいいの?

電子書籍が普及した昨今。個人でも手軽にセルフ出版ができるようになりました。

しかし、本文を書くことに苦心する人も多いでしょう。

本記事では、まえがきの書き方について解説します。

ビジネス書向けに書いていますが、広く実用書に応用できますよ。

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後書きの書き方【実用書向け】何を書く?コツと役割、実例

目次

まえがきの役割とは

まずは前書きについて、簡単に整理しましょう。

前書きとは

まえがきは、冒頭に書く言葉。序文やはじめにとも書きますね。

書籍であれば、本文前に付けます。

全体に言及しつつ、本文とは独立した内容になります。

前書きを書く意味

実は前書き、最重要かつ書くのが一番難しい部分です。

なぜなら、読者に「もっと読みたい!」と思わせる必要があるから。

前書きに魅力がないと、読まれません。

特に電子書籍であれば、前書きはサンプルで読めるでしょう。

もし読者が惹かれなければ、購入されません。サンプルを読まれて終わりです。

まえがきは、購入の決定打であり本書への期待を高める場でもあります。

本文以上に、気を配って書きましょう。

前書きに何を書けばいいのか

後書きを書くコツは「この本なら私の悩みを解決できる!」と思わせること。

読者に必要性を感じてもらう必要があります。

具体的に書く内容は、次のとおりです。

  1. 読者が共感できるお悩み・提案
  2. 世間での常識・一般的な通説
  3. 「実は…」で始まる新事実
  4. 実現するためのカラクリ
  5. 駄目な私にもできた
  6. 本書の概要
  7. 読者にどんな変化が訪れるか
  8. 「本書を読んで、変化を得よう!」という誘い

上記すべてを書く必要はありません。内容によって、適宜書き分けてください。

読者に読む心構えをさせます。イメージとしては、商品説明文に近いでしょう。

セールスライティングを学ぶと、より上手に書けますよ。

実例付|まえがきの書き方

前書きは、どのように書けばよいのでしょうか。

拙著「占いライターのなり方」で書くとして、例文を作成しました。

同著の前書きとは異なりますので、よろしければ読み比べてみてくださいね。

ザックリと内容を知りたい人は、こちらの記事を参照してください。

「占い師ライター」とは|9割の人が知らない実態となり方

読者が共感できるお悩み・提案

まずは読者の興味を引きます。共感できる内容を書きましょう。

読者が共感できる悩みを書くことで「この本なら私の悩みを解決できるかもしれない」と思わせます。

読者が共感できる提案を書くことで「この本なら私の望みを叶えてくれるかもしれない」と思わせます。

悩みは具体的な方がよいですが、「あるある」くらいで構いません。


・占いはできないけど、占いを仕事にしたいと思いませんか
・占いを仕事にしたいけど、占い師になるのは不安と思っていませんか

世間での常識・一般的な通説

世間一般の認知を書きます。

読者の想像や状況に沿うような、共感できる内容がよいですね。


・「占いの仕事」といえば、占い師が一般的ですよね。

「実は…」で始まる新事実

読者が知らない事実を書きます。

前出した世間の常識を大きく破ることで、読者の期待に答えるのですね。


・実は「占いライター」という仕事があります。

実現するためのカラクリ

その新事実を叶えるための、カラクリを書きます。

本書で提案するノウハウやメソッドの紹介です。ただし、概要に留めておきましょう。


・占いライターなら、占いができなくても仕事ができます。

駄目な私にもできた

駄目な自分の例を入れることで、「私にもできる!」と読者に思わせます。

再現性があるように、見せるのですね。また「こんな人にもできるんだ」と読者の心理ハードルを下げます

また、劇的な変化を入れることで「こんなに効果があるのか」と期待させます。


・高卒で文章力を習ったことのない私にもできました。
・本ノウハウを実践したことで、一年で人気ライターになれました。

本書の概要

本書の全体像を書きます。

どんな本なのか理解することで、読者がロードマップを理解できるでしょう。

読者が知りたいであろう部分に触れておければ、よりよいですね。


・本書では「独学で占いライターになる方法」を解説。仕事の種類から選び方、占いライターとして稼ぐ方法も紹介します。

読者にどんな変化が訪れるか

読後に読者が得られるものを書きましょう。

読むからには、読者には何かしらの「目的」があります。その目的が満たされるよう、具体的な状態で書くことがコツです。


本書のノウハウを実践すれば、あなたも明日から占いライターになれますよ。

「本書を読んで、変化を得よう!」という誘い

本文に入っていきましょう、という繋ぎの部分です。

人や本によってノリが違うので、自分の温度感に合う誘い方がよいでしょう。


・占いライターになる用意はいいですか? 覚悟がある人だけ続きを読んでくださいね。
・ではまず「占いライター」について知るところから始めましょう。

前書きを書く時のコツ

私は前書きを最後に書きます。

内容から逆算して決めた方が楽だからですね。

前書きと内容が異なっていれば、読者は困惑します。著者にそのつもりがなくても「騙された」「思ってたのと違う」と思うでしょう。

読者の不満は、悪い口コミやレビューに向かいます。評価や購読に関わる部分なので、低評価は避けたいところ。

本文と齟齬がないよう、私は最後に書いているのです。

また、読者へのプレゼンテーションとして前書きを書いています。

読者は本書の内容を知りません。だから「あなたにはこの本が必要なんですよ!」と、言葉を使って説得するのですね。

ただ書くのではなく、読者に魅力を訴えるように前書きを書いてくださいね。

プレゼンテーションとしての前書きで読者を引き込もう

前書きには、次の内容を書くとよいでしょう。

  1. 読者が共感できるお悩み・提案
  2. 世間での常識・一般的な通説
  3. 「実は…」で始まる新事実
  4. 実現するためのカラクリ
  5. 駄目な私にもできた
  6. 本書の概要
  7. 読者にどんな変化が訪れるか
  8. 「本書を読んで、変化を得よう!」という誘い

売り込みと言えば、心象が悪いかもしれません。

しかし本書を読む意味が読者に伝わらないと、せっかくの良書でも読まれないのです。

ぜひプレゼンテーションするつもりで、読者に訴えてください。

なお、セールスライティングを学んでいると、前書きは書きやすくなります。

てっとり早く学びたい人は、上記を頭に入れて、実用書を読んでみてください。

「こういう風に書けばいいのか」と分析でき、書き方が学べるでしょう。

ぜひ惹きつけるような、力強い前書きを書いてくださいね。

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宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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