
なんで文章って書けないんだろう
SNSやメールなど、日本人は普段から、何かしら文章に接しています。
つまり、ベースの文章力はあるはずです。
なのに、なぜ多くの人が「書けない」と悩むのでしょうか?
実は、文章には「接し方」があります。
本記事では、私がライターを始めて知った、意外と知らない文章の大原則を3つご紹介します。
本記事を読むことで、漫然とした文章から脱することができますよ。
文章の大原則3選
ライターになって私が驚いたのは、次の3つの事実です。
- 文章の目的は「人を動かすこと」
- 書くことよりも、中身や伝え方が大事
- 文章は読まれない
20年近く創作活動を続けていましたが、これらには微塵も気づけませんでした。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
文章の目的は「人を動かすこと」
「文章は人を動かすことが目的」と言われています。これはどの文章においても同じです。
小説やフィクションなら、「感動させる=人の心を動かす」ことが目的。
商品説明文なら、買ってもらうのが目的ですよね。
しかし、人を動かすことは難しい。文章だけですぐに買ってもらえるなら、こんなに楽なことはないですよね。
だからセールスライティング等の技法が確立するし、プロのライターが存在するのです。
「一般人には関係ない」
そう思うかもしれませんが、あなたの文章に、何かしら目的はないでしょうか?
- ブログで「イベント出店します」という記事を書くなら、「イベントに来てください」
- 「爪が割れちゃった。ぴえん」とSNSに投稿するなら、「残念だね代わりのいいねをください」
注意深く探ってみると、何かしら目的があるように思えます。
もし「何もない」「思考整理のために書いている」というなら、誰の反響も得られないでしょう。
ノートに書き殴っているのと同じですから。
自分にとって役に立たない文章を読むほど、読者は暇じゃありません。
読んでもらいたいなら、読んでもらう工夫が必要です。
「読者に何をしてほしいか」
それを意識するだけで、書くべき内容や書き方が変わってきます。
まずは読者をどう動かしたいか。目的を明確にしましょう。
書くことよりも、中身や伝え方が大事
次の二つの文章、どちらが好ましいですか?
- 彼との相性は最悪です。価値観の違いから、何度も喧嘩するでしょう。
- 彼とは違いが多いので、ぶつかることが多いかもしれません。でもお互いの違いを受け入れることで、関係が良好に保てそうですよ。
書いていることは同じ「相性が悪い、喧嘩するだろう」なのに、後者は明るい未来が見えませんか?
仕事の一環で、私はメール占いの鑑定結果をよく作ります。鑑定結果の添削指導もしていますが、前者のような書き方をする人はかなり多い。
メール占いは、相談者に明るい未来を見せるのが肝。なのにこんな風に書かれたら、読み手はどう思うでしょうか?
少なくとも、いい気はしないですよね。
相手が欲しい言葉をかけろとは言いません。しかしどう伝えるかで、読み手が受ける印象は大きく変わってきます。
読み手の受ける印象が異なれば、感じ方やその後の行動も大きく変わるでしょう。
書き手になると、つい読み手への配慮を忘れてしまいます。
「どう伝えるか」は、常に意識してくださいね。
文章は読まれない
突然ですが、皆さんはこの記事を熟読していますか?
もちろん人によ、り読むスピードは違います。
しかし、「一字一句追っています!」という人は、少ないのではないでしょうか。
「文章は流し読みを前提として書くべし」
ライターなりたての頃に習い、とても衝撃を受けました。
しかし我が身に置き換えて考えると、本当にその通りなんですよね。
特にネット記事を読む時は、サッと目を通して終了。
知りたいことがあって調べたにも関わらず。
基本的に、人は文章を読みたくありません。よほど興味があること以外は、流し見します。
SNSの投稿なんか、いい例ですよね。
いいねを押す価値があるかどうか。一瞬で判別して、次に行くのではないでしょうか?
作者が苦心惨憺して書いた文章でも、読み手にとって読みたいものとは限らない。
読まれたとしても、一瞬で要不要を判別される。
情報や娯楽の多い現代、一つ一つの文章にじっくり向き合えるほど暇じゃありません。
そんな中で読まれるためには、読まれるための工夫が必要なのですね。
文章に一番大事なのは【気遣い】
文章を書く上で、一番重要なのは気遣いです。
- 文章の目的は「人を動かすこと」
- 書くことよりも、中身や伝え方が大事
- 文章は読まれない
これらの事実を補うため、様々なテクニックが存在します。
しかし、どんなに素晴らしい文章でも、読みづらければ読まれない。
反対に、テクニックを使わなくても、気遣いが施された文章は読みやすいです。
気遣いは、テクニックではありません。あなたの書く姿勢です。
「自分だったら、この説明を他人からされて理解できるか」を意識してみましょう。
ぜひ読者が読むことを頭において、読みやすい文章を心がけてくださいね。