先日「神・時間術」を読んでから、人生が変わりました。しかし実践するうちに<ある課題>が見えてきたのです。それは「いかに本を読むか」です。
私は年に100冊読むのですが、大事なこと以外、内容を覚えていません。というか「必要な時に情報が引き出せればいいから、わざわざ覚える必要なし」と考えています。
しかし脳内に情報があった方がはるかに便利ですよね。時折思い出せなくて、自分の物覚えの悪さに絶望しています。
そこで「読んだら忘れない読書術」を読みました。実践した結果もご紹介しますね。
よかったら一緒に読んでね
→「神・時間術」やってみた【体験談】1日の生産性を大きく向上させる
読んだら忘れない読書術とは
著者は精神科医の樺沢紫苑さん。「読書は量より質」をコンセプトに、1冊からの学びを最大限に引き上げる方法を紹介しています。
本の選び方やオススメ書籍を紹介しているので、外れ本を引きやすい人も読んだ方がよいでしょう。
医学的な知見と実体験に裏付けられた内容のため、説得力大。精神論や抽象的話でなく「具体的にどうしたらいいか」を教えてくれるので、すぐに実生活へ取り入れられるのもグッドです。
【体験談】読んだら忘れない読書術を試した結果
さっそく本書の内容を実践してみました。結論から言うと完全にはできてないです。ただ「こんな感じでゆるく始めたらどうか」ということで、体験談をご紹介しますね。
正直合わない
正直に言うと、本書は「私にはちょっと合わないかな」と思ってます。
明言されていませんが、本書で想定している本はビジネス書です。そして自分の人生に役立てるために読書を推奨しています。
どちらかというと、私は作品のために読書してます。だから人生に役立たない本も読むんですよね。
もちろん人生に役立てば嬉しいです。でもアノマロカリスの身長なんて、日常生活で使う場面はほぼないでしょう。(※なぜアノマロカリスかは、後で出てきます)
どんな本であれ、読んだ時の手順に違いはないです。しかし本書のノウハウが役立つ本と役立ちにくい本があると思います。だから私は、本書のノウハウを「できる限り」取り入れることにしています。
私が読書する理由
そもそも私が読書する理由は、面白い小説を書くためです。作品にリアリティを出すため、専門知識を学んでいるのですね。つまり実生活で使う知恵ではなく、作品に役立つ知恵が欲しいのです。だから小説とか専門書を読んでます。
もし私がライターとして大成したいなら、文章術やマーケティング、仕事術についての本を読むでしょう。
本選びにも関わるので、「読書を重ねた結果、最終的に自分はどうなりたいか」を考えておくことは大事だと悟りました。
本を読む理由が大事
案外、読む目的を明確にするのは大事だと思います。目的によって「この本から何を学ぶか」が変わるからです。
先に「何を知りたいか」を整理することは本書でも推奨されています。書籍の内容全体をザックリと掴み、知りたいところを先に読む→読み方に間違いがないか、確認するために最初から読むといった流れです。
ただ、私は本の構成や話の持っていき方を学びたいので、最初から読みたい派です。あと思わぬ情報に出会いたい派なので、特に目標を定めず読んでいます。(まあ、これが悪いんでしょうけど)
ノウハウ練習用には雑誌がオススメ
とはいえ、本書の内容は優れています。可能な限り実践したいところ。
本書ではアウトプット前提に読むことを推奨しています。アウトプット手段を複数挙げ、3種類のアウトプットを行うといった形ですね。著者は「本は汚く読む」とのことで、本にマーカーを引くそうです。
しかし本を汚すことに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。私は中古本でも抵抗があります。
そこで閃いたのが「雑誌」です。書籍差別で申し訳ないですが、雑誌なら抵抗が少ないんですよね。もともと読んだらすぐ処分するからでしょうか。
私が読んでいる雑誌
問題は「学ぶに値する雑誌があるか」です。私は科学雑誌を読んでいます。具体的にはnewtonやナショナルジオグラフィックですね。
案外、創作に科学知識って作品に使うんですよね。作品のリアリティのためにも、学んで損はありあません。それにSF小説にも使えます。作品の幅が広がりますね。
科学知識はネットでも読めますが、印刷するのは面倒。定期購読だと一冊当たりが安くなるので、強制的に読む習慣を付けたい人にもオススメです。
雑誌から学ぶメリット・デメリット
本書で解説されているように、雑誌は「情報」を得るのに優れています。単発的な情報なので、深い知識を得るには不向きです。しかしそのデメリットを承知の上で、それでも雑誌からの学習をオススメします。理由は以下のとおりです。
メリット
- すぐ続刊が発売されるので、急いで読む
- 捨てる前提なので汚しても気が咎めない
- カラーや写真が豊富
- 思いがけない情報に出会える
導入や好奇心を広げるには、雑誌は最適です。書籍を溜めたくない人にもよいでしょう。
デメリット
- 体系的に学べない(単発的な学び)
- 1冊で完結できない
- 費用がかさむ
- 処分が面倒
- 学びたいと思える雑誌が少ない
知識や知恵でなく、あくまで「情報」を得るだけなので、学びとしては薄め。本格的に学びたい人は、最初から専門書を買った方がよいです。ただしノウハウをお試しするなら雑誌はオススメです。
マーカーを引くと、どれくらい効果があるか
雑誌にマーカーを引いたところ、物覚えがよくなりました!(※個人の感想です)
マーカーを引かない時って「なんとなくわかる」状態なんですよね。
でもマーカーを引くと「この情報で肝になる部分はどこか」を意識するので、何度も読みます。自分なりに咀嚼するので、学びも深くなる上に記憶に残りやすくなります。
ちなみに、そんなnewtonから学んだ知識はこちら
- アノマロカリスは体長約1メートル
- タコの触手は筋肉でできている(硬度も変えられる)
- ルルドのホテル収容人数は、パリの次に多い
「こんな知識いつ使うんだよ!」とツッコミたくなりますよね(笑)
でも考えてください。もしアノマロカリスに襲われたら、子供ならすっぽり抱きかかえられてしまうんですよ!
これって怖くないですか???
まあ、研究では触手を使って獲物を捕えるため、アノマロカリスに抱きつかれることはないでしょうが。
こんな風に、知っているとよりリアリティある文章が書けるようになります。
さっそく情報が役立った!
私は知らないことが多すぎるので、情報が積み重なって、いつか大きな知恵になればいいと考えています。アノマロカリスの件といい、これを足がかりとして古生物学の知識が身につけばいいですしね。
なんて思っていた矢先、星新一賞の募集を見つけました。
1万字以下の科学小説の募集で、私は応募する気はありませんでした。しかし先日読んだ記事に「面白い!」と思う情報があって「なんか書けそう」と思いました。そして試しに書いたら、一気に完成してしまったのです!
newtonを読んでいなければ、私は星新一賞に応募できなかったでしょう。適当に頭を捻ったエセSFを書いて、審査員に失笑されたに違いありません。newtonを読んだことでチャンスが増えたし、より面白い作品が書けました。
知識はいつ使うかわかりません。だから今から勉強して、知識を備えておくべきなのです。
※ちなみに、応募作はアノマロカリスのネタではありません。探しても無駄です。
目下の悩み
一番の悩みは「読まない」ことです。本末転倒ですね(笑)
理由は二つあって「読む体力がない」「読むテンションが上がらない」です。
今、神・時間術に沿って生活しているのですが、まぁ充実していて、夜には疲れちゃうんですよね。最近は夜8時になると眠いです。目がショボショボして、活字を追うのがつらい。日中の活動時間内に、読書時間を強制的に組み込もうと思います。
テンションが上がらないのは、本音では読みたくないからですね。科学雑誌はワクワクして超楽しいんですが、ライティングの本は開くのも億劫。本当に読みたい本を読もうと決めました。
あとマーカーを引かないと、読書が捗らなくなりました。だから欲しい本、学びになる本を買うことにしました。図書館で借りまくって読む身としては、書籍代がかさみそうです。
アウトプットで読書の質は向上する
せっかく読んでもアウトプットに繋げられないのはもったいないですよね。しかしアウトプット方法を先に決めてから読むと、読書の質が向上します。
私が欲しい情報は一般受けしないので、SNS発信はせず、マーカーを引く→ノート転機→処分時に再読の流れを予定しています。よい本は、本記事のように、体験談をご紹介予定です。
「読んだら忘れない読書術」を参考にして、ぜひ学びをあなたの人生に役立ててくださいね。
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