今まで小説を書いていたのに、ある日突然書けなくなることってありませんか。もしくは小説は書けるんだけど、仕上がりに納得できない。理由はどうあれ筆が進まないことがあります。
私は中学一年から小説を書き始めたのですが、ここ数年はまったく書けずにいました。書いても「何かが足りない」と思うんですよね。これまでに数作を完成させましたが、仕上がりに納得したことはありません。
それがある日から突然書けるようになりました。今では20万字越えの作品を書き上げ、それなりに納得できるクオリティで作品を書けるようになったのです。
本記事では、私が書けるようになったきっかけをお伝えします。
具体的な悩みがある方はこちらもご参照ください。
→「小説が書けない」と悩む人へ【悩み別】3つの解決法
なぜ私が小説を書けなかったのか
色々と原因はあるのですが、一番は「どう書いていいかわからなかった」だと思っています。
内容も展開も完成している。でもどこから書いて、どのように書けばいいのか。小説というものを理解できていなかったと思います。
料理でいうところの「包丁は使えるけど、どの順番で材料を切るか。何切りにすればいいのか」といった料理方法を知らなかった感じです。
また、地の文をどんなテンションで書いていいのかわからなかったのもありますね。
今も理解できているか不明ですが、「こういうことだな」という勘を掴んだ感じです。そして一作書き上げるほどに「なるほど、こういうことか」と更に理解できた感じです。
私が小説を書けるようになった理由
正直に言うと、なぜ書けるようになったのか、理由はわかりません。ある朝目覚めて「なんか書けそう!」と思ったのが発端です。「とりあえず書いてみよう」と思って書いたらスルスル書けて、最後まで完成した感じです。
こう書くと運がいいだけに思えますが、ここに至るまでに複数のプロセスがあります。そのプロセスとは「物語の型」と「作品を読みまくったこと」です。
「なんか書けそう!」 の理由:物語の型
「なんか書けそう!」と思えたのは、物語の型を学んだおかげでしょう。
物語については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご参照ください。
→本当に使える「物語の型」5選|参考書籍とおすすめ度付
物語の型を知っていると、2つのいいことがあります。
1つめは、物語を組み立てやすくなること。
自作の足りない部分がわかるので、効率よく物語を組み立てることが可能です。
2つめは、他の作品を読んだ時に分析できること。
「ここは盛り上がるポイントだ」「ここは説明パートだ」など、読みながら分析できます。この分析した結果が、私に大きな影響を与えました。
ちなみに、私が書けた時は、すでにアイデアがありました。半年以上眠っていた状態で、時折思い出しては「何が足りないか」をぼんやり考えていた感じです。それが脳内で熟成されて、ある日突然物語として完成した感じです。全体的な流れは完成していたので、レールの上を進むように書き進めることができました。
「とりあえず書いてみよう」 の理由:作品を読みまくったこと
「とりあえず書いてみよう」を後押ししたのが、参考作品との出会いです。
これまでに数冊の真似したいと思える作品に出会っていました。そして、いざ書こうとした時に「あの作品と同じ書き方をしよう」と参考にできたのです。
書き方に迷った時は、その作品を読み返せばOK。「あ、こういう風に書けばいいんだ!」と解決策が見つかるので、勉強になります。
私が参考にしたい作品に出会ったのは、本当に偶然です。1冊ではなく、数種類似たような書き方の作品を見て「こういう語り口っていいな」と思ったのです。
逆に合わない本もあったので、たくさんの作品を通して自分なりのリズムを知ったのも大きな収穫ですね。
よい物語に出会うためにも、物語から共通点を得るためにも、物語を読みまくることは大事だと学びました。
私が参考にした本
私が小説を書く時に参考にしたのは、以下の2冊です。「え、これ?」と思いませんか。私も楽しむために読んでいたので、まさかこの2冊が役立つとは微塵も考えていません(笑)
児童文学だと似た書き方の本が多いので、実は取り立てて珍しい語り口ではありません。読みやすくて面白いので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
たくさん学んで、自分の小説を書き上げよう!
「書けないな」と思ったら、一旦自分の小説に向き合うのは辞めるべきです。書けない現実にイライラし、筆を折ったら悲しいですからね。
書けない時は世にある物語から学びます。まず物語の型を知り、その上で、様々な物語を読んでください。すぐには効果が出ないでしょうが、一度効果が出ると、どんどん成長を実感できます。
推薦図書:SAVE THE CATの法則
物語の型はたくさんありますが、まずは本書を読んでください。一番読みやすいのに、具体的で即使える知識ばかりです。
映画シナリオ用のノウハウですが、小説どころか漫画・アニメ・映画・テレビドラマにも広く使えます。娯楽作品がすべて学びになるので、本気で学びたい方にもオススメです。