映画脚本の分析方法|名作から構成&テクニックを学ぶには

映画シナリオの分析って、どうやるの?

シナリオ学校時代、勉強になると薦められた脚本の分析
しかしどのようにやったらいいか、わからないですよね。

本記事では、脚本分析の方法をお伝えします。

なお、映画向けに書いていますが、全フィクション共通です。

慣れると漫画・アニメも無意識に分析できるようになりますよ。

目次

シナリオ分析の事前準備

いきなり取り組んでもいいのですが、映画を分析する前に構成について知っているとより深い学びが得られます。

急がない&しっかり学びたいのであれば、先に物語の型を知りましょう。

ざっくりとした物語の型は、創作が楽になる「物語の型」とは|メリット&デメリットで学べます。

映画を学ぶなら、三幕構成がよいでしょう。
ハリウッド映画には必ずといっていいほど使われていますからね。
ベースとなった神話の法則も勉強になります。

物語の型は、様々あります。
しかし大まかな流れはほぼ共通。だからお好みの型を学んでください。

ちなみに私のオススメはsave the catの法則です。

三幕構成をより詳しくしたものなので、一度に二度学べてお得。
さらに細かい脚本テクニックも知れるので、プロ志望者なら一度は読んでおきたい一冊です。

映画脚本の分析方法

脚本を分析する時は、次の流れで取り組みます。

  1. シナリオを読む
  2. 映像を見る
  3. もう一度シナリオを読む

読む&見るのと並行して、次も行いましょう。

  • シーンごとに意味を書き出す
  • テクニックを書き出す

なぜ読むのが先か

脚本を分析する時は、必ずシナリオを先に読んでください
シナリオが入手できない時は、映像からでも構いません。

「なぜシナリオからか」というと、映像を知らない状態だから。
文字から映像をイメージすることで、「どう書いたら、どんな映像になるか」を考えます。

そもそもシナリオ執筆時は、映像がありません。

だから脳内でイメージしなきゃいけない。
文字から映像をイメージすることは、この練習になるのですね。

映像は、ある意味「正解」です。
一度見てしまうと、その映像以外は思いつかなくなるでしょう。

しかし先に脚本を読んでいると、オリジナルな映像がすでに脳内にあります。
脳内映像と作品映像を見比べることで、より深く「映像の文字化」を意識できます。

一度映像を見てしまうと、知らない状態には戻れません。
知らない状態をフル活用するためにも、先に脚本を見ることをオススメします。

脚本ってどこで買う?買える場所6選|シナリオの入手方法でお好みのシナリオを入手してください。
地方在住などで入手が難しい人は、kindleという手も。kindleで読めるシナリオ|連ドラ、朝ドラ、大河までが役立ちますよ。

何を書けばいいのか

脚本や映像を見たら、気づいたことをメモしましょう。
情報カードに書くのがオススメです。

しかし、何を書いたらいいのでしょうか。
一般的には、次のようなことを書きます。

  • 物語の流れ(展開)
  • テクニック

これらを全部書くと、もちろん大変です。
展開だけ、テクニックだけでも十分学びになりますよ。

学びたいことは人それぞれ
なので、自分が勉強になったことを書くとよいでしょう。

書くものが見つからなかったら

中には「何も書けなかった」という人もいるかもしれません。

もちろん中身がない作品もあるので、書けない時もあるといえばあります。

ただ分析には、盗もうとする気持ちが何よりも必要です。

もしあなたが発見しなければ、作品内から盗めるものは何もないでしょう。
逆に盗む気でいれば、一本の作品から膨大に盗めます。

数をこなしてもよいのですが、丁寧に分析することを心がけてくださいね。

脚本の分析は読んでから書こう

脚本の分析は、次の流れで行います。

  1. 脚本術の本を読む
  2. シナリオを読む
  3. 映像を見る
  4. 気づいたことを情報カードに書く

面倒そうですが、慣れると自動で分析できるようになります。

私は何見ても分析してしまうので、娯楽が全て勉強になってしまいましたね(笑)

いずれにせよ、やらないとできないです。まずは練習と思って、できないなりにも一作試してみましょう。

推薦図書:SAVE THE CATの法則

構成と脚本テクニックが学べる良書。サクッとした読み心地なのに、ガッツリ学べます。知識ゼロでも問題なく読めますよ。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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