小説を書いて収入を得られたらいいのに
小説で稼ぐといえば「小説家になる」が思い浮かぶでしょう。しかし小説家になる以外に小説で稼ぐ方法があります。
本記事では小説で収入を得る方法をご紹介します。
本記事では方法の紹介なので、稼げるかどうかは別問題です。その点予めご了承ください。
小説で収入を得る方法9選
小説家デビュー以外に小説で収入を得る方法は、次の9つです。
- 電子書籍
- 自費出版
- 有料ブログ
- note
- 投稿サイト
- 案件受注
- 同人誌
- 別ジャンルでデビュー
- 小説講師になる
やろうと思えば、どれも素人が今日から始められる内容です。どのように始めるか、具体的に解説していきますね。
電子書籍
もっともお手軽&自尊心を満たせる方法として、Kindleのセルフ出版があります。
出版に関する費用は一切不要なので、お試し出版もOK。書籍売上の35~70%と、通読ページ数により収益が発生します。
ただし著作が読者の目に触れないと、まったく売れません。また、多くの作品が無料で読める中、無名作家の作品をわざわざ買ってくれるかも疑問です。面白いかわからない状態でお金を出すのは、読者としてはリストですからね。
世間的にニーズのある作品を作るか、自分の知名度を高めることが売れるための近道です。
具体的な出版手順はこちら
→電子書籍の作り方&売り方|kindleセルフ出版の流れ
自費出版
本を出す方法として、真っ先に浮かぶのが自費出版。提携書店に配本されるなど、実際に店頭に並ぶので感動はひとしおです。売れると印税が得られます。出版社との契約によって、金額や著者の取り分が変わります。
私が自費出版した時、印税は書籍代の50%でした。
問題は高額な費用&売れないことですね。自費出版の相場は、数十万円〜200万円。決して安い金額ではありません。売れなければ、大きなマイナスになるでしょう。
自費出版するくらいなら、電子書籍を出版した方が何倍もよいです。
こちらも参考にしてください。
→自費出版の相場はいくら?高額な費用の理由もお伝えします
有料ブログ
ブログに自作を発表する方法があります。閲覧自体は無料ですが、アフィリエイトなどで広告収入を得ます。
アフィリエイトをするなら、Wordpressで有料ブログを作るのがオススメ。検索エンジンに見つけてもらいやすくなります。※本サイトは WordPressで作成しています。
しかしただの素人の作品(しかも個人ブログ)をわざわざ見るでしょうか? みんな無料で小説が読みたい時は、小説投稿サイトを見るかと思います。
ブログは月収100万円が狙える世界です。しかし稼ぐブログは「小説を投稿してるようなブログ」ではありません。もしブログに小説を投稿して稼げるなら、プロ作家は全員ブログを始めているでしょう。プロがしないということは、そういうことです。
ただ小説で収入を得る方法の一つではあるので、ご紹介しています。
稼ぐためのブログの作り方はこちらをご参照ください。
→これからブログで稼ぎたい初心者へ|始め方ロードマップ
note
有料ブログを作るくらいなら、noteの方が稼げる可能性がありますね。
noteは無料ブログサービス。クリエイターに特化したプラットフォームで、noteユーザーも読むことが好きな人が多いです。アメブロなどと比べ、創作系にも寛容な土壌が整っているのですね。
noteには2つのメリットがあります。
1つめは、課金システム。有料記事の設定や投げ銭機能があります。
有料記事は、売上金の90%。投げ銭は、売上金の85.5%-260円(支払手数料)が作家に入金されます。
2つめは、スカウト。編集者から出版オファーが来るかもしれません。
noteは文藝春秋と資本業務提携しており、note上でデジタル文芸賞などを共同で実施しています。
noteなら収益と小説家デビュー、二つを得ることも可能です。
小説投稿サイト
無料で利用できる小説家投稿サイト。中には収益を得られるサイトがあります。
有名どころでは、カクヨムやアルファポリスですね。ノベルアップ+もTwitter上でよく見ます。
収益を得る方法として「PV数×単価」と投げ銭制度があります。
PV数であれば、万人受けするような、広く愛される作品の方が収益が上がりやすいでしょう。投げ銭であれば、熱狂的なファンを作るような尖った作品の方が収益を得やすいはずです。
サイトによって報酬制度が異なるので、使いやすいサイトを使ってみてください。
ちなみに私は「小説家になろう」へ投稿しています。報酬はありませんがどれくらい閲覧されるかの目安にどうぞ。
→【ネット小説】どれだけ読まれる?|なろうに一か月投稿した結果
同人誌
同人誌即売会で自作を売るのもありですね。文学フリマなど、文芸に特化した同人誌即売会もあります。編集者が立ち寄るなど、デビューチャンスも多い方法です。
ただ、どちらかといえば趣味の領域なので「稼ぐ!」を重視している人には向かないかもしれません。それに爆発的に売れたいなら、人気ジャンルの二次創作の方が収益的には良いかもしれませんね。
同人誌はあくまで「趣味の場」なので、楽しめる方・大きな見返りを求めない方にオススメです。
案件受注
ライターとして「小説」の案件を受注できます。納品すると原稿料が得られます。
法人や出版目的ではなく、「個人が、自分で満足するために、理想をする作品を書いてもらう」といった依頼が多いです。
意外ですが、案外募集があるんですよね。クラウドワークスやココナラで探してみてください。利用上の規約はありますが、未経験でもいきなり受注&発注できます。
案件によっては経験不問ですし、交渉次第ではスケジュールもやりやすいように調整できるでしょう。ココナラだと自分で「書きます」と出品してもいいですね。
ただし、単価としては高くありません。次の仕事に繋がるかも疑問です。(クライアントによっては次があるかもしれませんが…)
練習や仕事だと割り切って受注するのがオススメです。
別ジャンルでデビュー
もし小説にこだわらないなら、シナリオに鞍替えするのもありです。
特にYouTubeシナリオライター、ゲームシナリオライターはニーズ大。常に人手不足なので、ある程度の実力があれば、すぐ登用されるでしょう。
原稿料だけでなく、メディアミックスなどの使用料、続編やノベライズなど、次の仕事に繋がる可能性があります。
求人サイトに「シナリオ」と入れて検索すれば、たくさん募集が出てきます。自分に合いそうな企業へ応募してみましょう。「まずはお試し」程度であれば、クラウドワークスなどで探すのも手です。
ちなみに世間的なニーズが多い一方、タイトすぎるスケジュールでライターがよく飛んだりします。根気強く書き続けられる人なら仕事に困らないでしょう。
小説講師になる
もしある程度書く力があれば、小説講師になる手も。受講料や作品添削やアドバイスで収入を得ます。
基本的には、商業作家でなければ講師としてのオファーは来ません。だからあくまでフリー講師として活動します。
「自分にできるの?」と思う方もいるでしょう。もちろん自分よりスゴイ相手には厳しいです。だから自分より下の相手を狙います。こう書くとイヤな感じですが「まったく小説を書いたことがない人」向けなら、案外できたりします。
ちなみに、私はコレを実践しました。どうしても小説を書けない時に「人に教えるのは最高のアウトプットになる」というのを思い出して、小説講座を作ったのです。結果、小説への理解が深まり、小説が書けるようになりました。
ストアカなら、実績ゼロでも講師活動ができます。まずは素人相手に、自分が実践している小説の書き方を教えてみてください。文学賞に応募したことがある人なら、きっとできるはずですよ。
どれから実践すればいいのか
9つもあると、何をすればいいか迷いますよね。ぜひ「できることから、片っ端に」やってみてください。そして反響があったところを伸ばしていきます。
人には向き不向きがありますし、媒体によって反応が異なります。(ブログでは不評だけど、Kindleなら売れた等)こればかりは、やってみないとわからないのですよね。
【実体験】私はどのようにしたか
ちなみに今回紹介した内容を私はほぼ実践しました。私がどうだったかをご紹介しますね。
まずスタートは「小説講師」、そして現在は「小説投稿サイト」を愛用しています。ただし小説家になろうへの投稿なので、収益なし。ほぼ趣味で続けています。
過去に自費出版しましたが、ちっとも売れません。電子書籍は15冊以上出版しているのですが、小説だけ売れない(笑)まあ、社会勉強と宣伝用として販売している感じです。
自費出版した時、在庫地獄で苦しんだので、同人誌には手を出さないつもりです。
以前はnoteに創作論を出したのですが、反応が微妙だったのですぐ辞めました。そして本ブログで公開しています。
創作以外なら、有料ブログ&電子書籍を現在も継続中です。(両者とも、それなりに収益は出ています)
案件受注は、あえて創作はやっていません。ライターとしてキャリアを考えた上での決断です。専業ライターになれたので、正しい判断でした。報酬だけでなくネタも得られるので、ライター自体はとてもオススメです。
ちなみにゲームシナリオ・YouTubeシナリオは諸事情により、やらないと決めています。(また機会があったらご紹介しますね)
金額だけで言うと、小説講師が一番高単価&楽です。ただ、実力を付けたい&商業デビューを目指すなら、実際に書く&公開するのがベスト。
ぜひ一度やってみて、自分にあった方法を探してみてくださいね。
作家デビューしなくても、小説で収入を得られる
以前、バイト先のお偉いさんに「小説なんかで飯が食えるか」と嘲笑されました。しかし時代は変わりました。やり方次第では、小説で稼げる時代になっています。
「小説家になる以外、稼ぐ方法がない」と思っている方は、ぜひ本記事の内容を試してみてください。金額的には小さくても「好きな作品で収入を得られた!」という体験は、作家としての成長に役立ちますよ。
推薦図書:小説家を目指すならライターになれ
私が実践して「小説家になるなら、ライターが近道!」との考えに至った経緯をご紹介しています。なぜライターがいいのか、どうしたらライターになれるかなど、具体的な手順をご紹介しています。Kindle Unlimited会員は無料で読めますのでぜひ。