「キャラの掘り下げが足りない!」キャラ作りで考えるべきポイントとは

「キャラクターが薄い」
「主人公が何を考えてるかわからない」

シナリオ学校でよく言われる言葉です。

作者自身、キャラクターの掘り下げが足りないと自覚しているかもしれません。

でもこの認識、私的には少し違う。

もちろんキャラを掘り下げることは重要です。
でもそれ以上に「人物の捉え方がずれている」という印象なのです。

本記事では、人物の捉え方&キャラクターの掘り下げるべきポイントについてご紹介します。

目次

演劇ワーク「ドアの開け方」

皆さんはドアを開ける時、どう開けますか?

「普通に開ける」
「ガチャっと開ける」
多分こんな答えになるかと思います。

もしドアを壊す勢いで、ドンっと開ける人がいたら、どう思いますか?

「イライラしてたのかな」
「ガサツな人だな」
こんな風に思いませんか?

あと、こんな人っていますよね?

  • どんなドアでもうるさく開ける人
  • 忍者なのかと思うほど、スッと入ってくる人

もしかしたら、具体的な誰かの顔が思い浮かんだかもしれません。

人は、行動から「何か」を読み取ります。

「何か」は、感情の時もあれば、人柄性格の時もあります。
心理状況が出ることもあるでしょう。

また、置かれている状況で、開け方って変わりますよね。

先ほどイメージしていただいたドアの開け方、あなたは病院でも同じように開けるでしょうか?

  • 恋人の家なら?
  • 義実家なら?
  • 社長室のドアなら?
  • 廃墟なら?

多分同じ開け方にはならないと思います。

些細な状態が、行動に表れる。
つまり行動には、その人がそのまま出てしまうのです。

ジャイアンとスネ夫は、いかにドアを開けるか?

行動をこだわると、どんなことが起こるでしょうか?

ここからは、実例を使って考えてみたいと思います。

「もしもジャイアンとスネ夫が、廃墟のドアを開けるとしたら」を考えてみてください。

この例題は、私が小説の書き方講座で教えている内容です。

以前、受講生にこの質問をしたら、下記の答えが返ってきました。

  • ジャイアンは蹴破る
  • スネ夫は開けない、もしくはのび太に開けさせる

実際に二人がしそうな行動ですよね。

あなたはどう思いましたか?

多くの人が「なるほど!」と納得したのではないでしょうか。

しかし、この答えはあくまで一個人の意見

ドラえもんの関係者でもなく、物語のプロが分析した答えでもありません。

なぜドラえもんに無関係な素人の意見に、あなたは同意できたのでしょうか?

理由は簡単。この行動を、彼らが本当にやりそうだから。
しっかりとジャイアン・スネ夫の性格を捉え、行動にが反映されているからです。

また、ジャイアン・スネ夫の性格が、一般視聴者の間で共通認識となっているのも大きなポイント

普段の放送で、「二人はこんなキャラクターですよ」としっかり見せている。

だから、一般視聴者が「こんな動きをしそうだな」と想像できるし、他の人も共感できるのです。

二次創作が一次創作よりハードルが低い理由

一次創作は苦手でも、二次創作なら得意という人もいるかもしれません。

二次創作は、一次創作より手間がかからない。
すでにあるキャラクターをそのまま使えるからです

既存作品(特にヒット作)は、キャラクターがしっかりしていることが多い。
そのため、「このキャラは、こんなことしそうだな」と読みやすいのです。

一方で、一次創作では、性格から行動、信念まで、すべてを作り上げる必要があります。

適当に作ればすぐ完成するでしょう。
しかし、魅力あるキャラクターを作るなら、かなりの思考が必要

考えるのが苦手な人は、放棄したくなるレベルです。

本来、存在しない人物を生み出すとは、それほど大変な作業なのだと覚えておいてくださいね。

考えや人柄が行動にどう影響を与えるか?

「行動には、その人が出る」

それはわかったとして、実際どのように創作に生かすのでしょうか?

例題として、人数合わせで呼ばれた合コンに参加する男性について考えてみます。

例題:無理やり参加した合コン、どう過ごす?

この人は、無理やり参加した合コンで、どのように振る舞うでしょうか?
ぜひ想像してから、先を読み進めてくださいね。

  • とりあえず話を合わせておく
  • めちゃくちゃ楽しむ
  • 酒だけ飲んで黙ってる

いろいろ思いついたのではないでしょうか?

確かに行くきっかけとしては、無理やりだったかもしれません。しかしその場が楽しければ、本人もそれなりに楽しむはずです。

本当に楽しいなら、「来れてラッキー!」とはしゃぐでしょう。

もし気を遣っているのなら、楽しんでる振りをするかもしれませんよね。

彼女を作る」が目的になれば、いい感じの子には、自分からグイグイ行くはず。

もしも「この場をやり過ごす」つもりなら、積極的には関わらないはず。帰りづらくなりますからね。

もしかしたら30分で帰るかもしれません。
本人がこの場にいる目的は、参加義務を果たすだけですから。

「本当にその動き方をするか?」常に自問しよう

このように「何を考えているか」「何を目的としているか」「どんな感情か」等で、人間の行動は全く変わります。

ベースとなるキャラクターの性格も重要ですが、人生の目的や考え・気持ちを決める方が何倍も重要です。

  • あなたのキャラクターは、どう考えているでしょうか?
  • そう考えた時、本当にそのような動きを取るでしょうか?

おばあちゃんが倒れたに、合コンって行きますかね?

普通に考えたら、おかしいでしょう。

しかし、作者はついつい有り得ない行動をキャラクターに強要しがちです。

気持ちと行動が矛盾してないか考えましょう。
考えや感情が行動に表れているか、見直してみましょう。

その人らしさは、細部に表れます。
あなたのキャラクターの人柄が滲み出るように、思考や行動を設定してみてくださいね。

参考記事

キャラクター作りの鉄則をご紹介。主人公・脇役・モブキャラ作りに役立ちます。

▼キャラクター作りの鉄則はこちら

魅力的なキャラクター作りの鉄則|はじめての登場人物創作

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。

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