先日、某起業系セミナーに参加したところ「マンダラチャートを作れ」といわれました。複数の講師が登壇したのですが、マンダラチャートについては何度か話題に上がりましたね。
「本当に効くのか?」と疑いつつ、話の流れで友人と一緒に作成することに。試しに作ってみたら、めっちゃ思考が整理されました!
友人はこれまで目標を決めかねていたのですが「何がしたいか、今ようやくわかった!」ととても喜んでいました。でも私は上手く作れなかったんですよね。
本記事では、実体験をもとに<マンダラチャート作りのコツ>を紹介します。
マンダラチャートとは
マンダラチャートは9マスのブロックを作り、中心に「目標」を、周りの8マスに「目標達成に必要なこと」を書き入れます。周囲の8マスを中心に据え、さらにチャートを作ることで合計81マスのチャートが完成します。その様子が曼荼羅に似ているから、マンダラチャートと呼ばれているのですね。
マンダラチャート自体はかなり前からあったのですが、大谷翔平選手が取り入れていたことで、今ひそかなブームになっています。
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マンダラチャート作りでよくあるトラブル
ここからは私と友人が作った経験から、躓きやすいポイントと解決策をご紹介します。
ちなみに、(1)私が友人のチャートを作ってあげる、(2)翌日私が一人でチャートを作るという流れになっています。別に知らなくてもいいことですが、話の流れ的にわかりづらかったらごめんなさい。
真ん中に何を書いていいかわからない
マンダラチャートを書く上で、一番大事なのが「真ん中に何を入れるか」。ここがズレると、出てくる答えもズレたものになります。
解決策:真ん中用のチャートを作る
真ん中に入れるものを導き出すための、マンダラチャートを作りましょう。
まずは一回思うようにマンダラチャートを作ってみてください。すると「AはBの補助的な部分だ」「Cは話が大きいから、もっと分割して考えなきゃいけない」など、何かしら見えてきます。
ちなみに、友人が最初に作ったチャートで、真ん中に入れたのは「世界平和」。話がデカすぎたので「もっと身近な所から考えよう」と切り替えました。すると現実的な答えが出るようになったのです。
試しに書いてみることで、何かが掴めるようになります。
なんかゴチャゴチャする
書くほどにたくさんの案が出て、「Aは別の話だ」「Bが関係あるかも?」など、混乱してきました。
解決策:問題を分ける
ゴチャゴチャした時は、複数の内容が混ざってます。さらに分割できないか、検討してください。
たとえば、私のチャートはゴチャゴチャしていました。それは「小説家になる方法」と「面白い小説を書く方法」が一緒になっていたからです。
小説家になるなら「投稿」「持ち込み」など、書いた後のアクションが大事です。しかし小説を書くなら「構成力」や「文章力」など、書く前の準備が大事です。ここが入り組んでいたのですね。
あなたのチャートは、目的と手段が混ざっていないでしょうか。頭の中で分けるとさらに混乱するので、一度書き出してから分けていくと便利です。
書いたけど実行できない
せっかく書いたのに、できそうなことが一つもない。この場合は、どうしたらいいのでしょうか。
解決策:できることだけ考える
他人の行動ではなく「自分の行動」へフォーカスしてください。
たとえば、私の場合「小説家になる」は努力できても「ベストセラーになる」はどうにもできません。面白い作品を書いたからといって、売れるとは限りませんから。
他人の問題は、私には解決できません。だからできないことで悩んでも仕方ないのです。
だから売れるのは天に任せて、自分ができる「面白い小説を書く」ことにフォーカスしています。
また、友人の「世界平和」のように、自分の手に負えないサイズの願いかもしれません。その場合はもう少しサイズダウンして、できそうなことを考えてみましょう。
全部埋まらない
「8マスも書く内容がなかった」という人もいるでしょう。世間的にはNOをいう人もいるでしょうが、私なりの答えをご紹介しますね。
解決策:今できることが見つかればOK
私は「今できること」が見つかれば、それでいいと思います。なぜなら行動に移さなければ意味がないからです。
全部埋められても、実行しなければ成果ゼロです。しかし1つでも何か見つけて、一歩でも前進できれば何かが変わります。
それに、やったからこそわかることもあります。たとえば「地域に貢献する」にして、人生初のボランティアに取り組んだとします。でも合わないとわかった。そうしたら「資金面で応援しよう」となり、募金へシフトすることが可能です。でもボランティアをしなかったら、自分に合わないということはわかりません。「いつかする」「今はできない」と逃げてばかりで、現実は一つも変わらないでしょう。
大事なのはマスを埋めることではなく、自分がすべきことを見つけること。1マスでも書けたら、それで十分だと私は考えます。
上手く言語化できない
思いはあるけど、言葉にできない。言語化が苦手な人もいますよね。そういう時は、以下がオススメです。
解決策:誰かと一緒に作る
誰かと一緒に作りましょう。一人が書記になり、ヒアリングしてもらうのです。お互いに、相手にチャートを作ってあげる感じですね。
上手く言葉にできないと思ったら、言語化が得意な人に作ってもらうとベストです。
私の友人は言語化が苦手なので、私が勝手に言葉に変換してマスを埋めていました。質問や誘導も上手かったらしく、友人は3枚目のチャートで「納得するものが作れた」と喜んでいました。
「書記なんて、自分が損するだけ」と思うかもしれません。しかし誰かのチャートを作ったことで「こんな感じで作ればいいんだ」と学びました。だから私は、一人でもスラスラとチャートを作ることができたのです。
書くことに困ったら「友人にはどう質問したっけ?」「私がヒアリングする側なら、どう質問する?」と自分自身に問いかければ、不思議と言葉が出てきます。
考えながら書くと、何気にハードルが上がります。「書く」と「考える」を分けることができるので、本気で書きたい人ほど誰かにお願いするといいですよ。
手書きだと汚くて読む気がしない
手書きだと、何度も書き直したりと大変です。付箋を使うと張り替えできて便利ですが、パソコンだともっと楽です。作り方をご紹介しますね。
解決策:パソコンで作る
何でもいいのですが、私はパワポ(Googleスライド)で作っています。友人とはzoomのホワイトボード機能を使い、画面共有しながら作りました。
※どちらの作り方もほぼ同じなので、パワポ版としてご紹介しますね。
作り方
- 線描機能で9マス用に線を引く
- 図形から長方形を選び、マスに入る大きさで作成
- 長方形に色を付ける(付箋のようにする)
- 長方形の中に文字を入れる
- 張り替えたり増やしたり、マスを埋めていく
- 余った長方形は欄外に貼っておく
付箋っぽくしておくと、見やすい&図形を選択しやすいです。「書き直そうかな」と思ったら、スライドごとコピーすれば、前のチャートを保持しつつ新しいチャートが作れます。
パソコンで作る利点として「相手に送りやすい」もありますね。友人とはzoomで作ったのですが、右上に「エクスポート(PDF、png)」があったので、共有がメチャ楽でした。
手書きだと気軽に取り組めるのですが、何回も同じことを書くはめになるんですよね。慣れたら楽なので、一度パソコンでトライしてみてください。
マンダラチャートは役に立つ!
最初は半信半疑で始めたマンダラチャートですが、書いたら<やるべきこと>が見えてきました。
ちなみに私はマインドマップが苦手です。でもマンダラチャートは使いやすいと思いましたね。
目標探し以外にも使えるので、困った時はマンダラチャートを試してみてください。きっと思ったよりも簡単に書けて、思った以上に満足できますよ。
参考:思考整理に最適なノートを見つけました
ラコニックのスタイルノート「THINK」には、様々な思考法に基づいたテンプレートが用意されています。マンダラチャートはもちろん、同心円チャートや4コマ・メモといった珍しいテンプレートも。
それぞれの思考法を試せるので、アイデア整理に困っている人はぜひ試してみてください。