自分の本の英語版が出版されたら、めっちゃ嬉しいですよね。販路拡大だけでなく、「自分の本が海外で出版されている」という自信もつきます。
Kindleなら、多言語の出版も簡単にできます。
どのようにして海外版のKindleで出版するのか。やってみたので、実体験をご紹介します。
推薦「電子書籍を作りたいけど、どう書いていいかわからない」と悩んでいる方には、こちらの本がオススメです。
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→海外版Kindleって売れる?|出版後半年の成果報告
同じ本を海外版Kindleに出版してもいいの?
まず前提として、「そもそも日本語で出版した電子書籍を、英訳して出版していいの?」という疑問が浮かびます。Kindle Unlimitedに登録していれば独占販売契約に該当していますし、同じ内容を出版していいのか不安です。
実はKindleでは、多言語での出版がむしろ推奨されています。ただし「ちゃんと翻訳したものを売ってね」とのこと。Google翻訳で適当に訳しただけの書物は、不適切だと提言しています。そのため、翻訳者に発注することを推奨しています。
詳しくはコチラ
何を用意すればいいか
出版に際して以下を用意します。
- 英訳した本文データ(言語設定:英語)
- 英語版の表紙
- 英語版の商品説明文
出版時の基本的な流れは、日本語版と変わりません。出版手続きも日本語でできます。
海外版Kindle出版までの流れ
では実際に発売するとして、どのように準備したらよいか。私の実体験をご紹介します。
今回発売した本はコチラ
英訳を依頼する
まずは英訳を引き受けてくれる人を探します。私はココナラで探し、以下のサービスに申込みました。
その際、「本文・タイトル・商品説明文」を添付し、見積りをもらってから依頼しましょう。長文だと対応してくれない場合があります。
すでに発売済の本を再発売するので、用意は楽でした。
費用はいくらかかった?
英訳を依頼すると「日本語で〇文字=1000円」のように、日本語の文字数で金額が決まります。本書は以下のようになりました。
本文:1万字
説明文:1300字
金額:5万2千円(納期は2週間)
専門的な内容も多いので、妥当な金額だと思っています。むしろここまで短納期で対応いただき、私としては大感謝。先にタイトル&商品説明文が納品されたので、同時進行で表紙の発注もできました。
より安く依頼したいなら
もっと安く英訳を頼みたいなら、ココナラの公開依頼を出すのも手。もしかしたら安く引き受けてくれる人がいるかもしれません。しかし、ある程度の底値はあるはずなので、過度に安くなると思わない方がいいでしょう。
表紙の発注
英訳版タイトルをゲットしたら、表紙を発注します。私はいつもしろくまPさんにお願いしています。
「英語でもいける?」と不安だったので、まずは見積り依頼から。快諾いただけたので、通常購入で対応してくれるそうです。
私の場合、デザイン見本とタイトルを用意していたので、依頼した翌日には納品されました。相変わらず仕事が早い!
表紙の費用(7000円)やココナラ手数料を考慮すると、約6万円で出版できました。文字数や依頼先によって金額は変動しますので、参考の一つにしてください。
本文データを用意する
本文が用意できたら、出版準備を進めます。
つまずいたのは、本文データの言語設定。標準では日本語になっているので、英語に設定し直します。
私はここでかなり手間取り、出版が遅れました。一番楽な方法は説明が長くなるので、以下の記事をご覧ください。
KDPでの出版手続き
すべての準備が整ったら、KDPでの登録を進めます。
基本的な出版の流れは日本語版と同じです。手続き上の違いは以下の2つだけ。日本語で登録できるので、難しいことはありません。
出版手続きの違い
- 「本の詳細」にて「言語」を任意の言語に設定
- 「電子書籍の価格の編集」にて「主なマーケットプレイス」を任意の国に設定
出版手続きの流れを知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
電子書籍の作り方&売り方|kindleセルフ出版の流れ
【トラブル】出版手続き中からステータスが進まない場合は
手続きは終わったのに、72時間経っても出版されない時は要注意。
ステータスが出版手続き中から進まない時は、以下の2つを行いましょう。
- Amazonへ問い合わせる
- 返信内容に合わせて修正する
私も出版されないため問い合わせたのですが、本文データの言語設定が日本語になっているとのことでした。修正して再登録したら、数時間で無事出版されました。販売開始されるまで、動向には注意しておきましょう。
言語設定でつまづいた方はこちら
外国語版Kindleは案外簡単に出版できる!
翻訳した原稿があれば、海外のKindleですぐさま出版できます。出版手続きも、日本語でできるので超簡単。資金さえあれば、半月ほどで出版できます。
自著を海外でも流通させたい方は、ぜひ試してみてくださいね。
今回出版したのはコチラ