相談者によって結果を変える?|もはや占いじゃない鑑定結果の伝え方

占いで悪い結果出たら、どう言えばいいですか?

占い講座で、よく質問されます。

私は悪い結果も伝える方ですが、占い師の狙いによって伝え方が変わると判明しました。

本記事では、【占い師の思惑別】鑑定結果の伝え方についてご紹介します。

なお、占いの裏側を暴露しています。一般の方にも役立ちますが、自己責任でお読みくださいね。

私なりの悪い結果の伝え方は、こちらをご参照ください。→

目次

占い師の狙いとは

相談者にどう思われたいかによって、伝える内容は変わります。

占い師の狙いとして、次の3つに分かれるでしょう

  • 当てたい
  • 外したくない
  • 真実を言いたい

一つずつ解説していきます。

当てたい

「当たる占い師」だと思わせたいなら、「相談者が言われたいであろうこと」を言います。

思っていることを言い当てるのですから「当たった!」と思うわけです。

例えば、「彼と復縁できますか?」と言われたら「できる」と答えましょう。

なぜなら相談者は「できる」と言われたいから

相談者に「あなたは正しい」と思わせるよう、背中を押しましょう。

もはや占いではありません。鑑定力よりも推理力が重要になります。

外したくない

当てるは無理でも「鑑定を外したくない!」と思うなら、一般的なことを言いましょう。

ストックスピールやバーナム効果を使い、「なんとなく当たっている」と思わせるのですね。

面白いことに、一般的なことを言っても、占いの場では指摘されません。
相談者は自分にプラスになる答えが欲しいので、占いの言葉を積極的にいい方に解釈するのですね。

例えば、「彼と復縁できますか?」と言われたら「あなたの頑張り次第です」と答えましょう。
確かに諦めたら終了ですし、続けたら復縁できるかもしれません。

結果復縁できないとしても、言われた当時「外れた!」とは思わないでしょう。

時間が経てば占い自体を忘れているかもしれません。また、後から「外れた!」と責められにくいのです。

万一当たったら、相談者が占い師を崇めるだけ。使って損はないのです。

真実を言いたい

占い師の中には「本当のことを言いたい!」という人もいるでしょう。
「役立つアドバイスをすれば、相談者は喜ぶはずだ」と思いますよね。

ですが、真実を言っても相談者に伝わるかは不明です。

占いは、受け取り手次第。つまり聞く側が信じない限りは、どんなに有益な情報を伝えても活かされません。

例えば、「彼と復縁できますか?」と言われ「できません」と正直に言ったとします。「他にご縁があるから、そっちを成就させましょう」と占い師が言いたいとします。

でも相談者が知りたいのは「彼と復縁できるかどうか」なので、他の出会いなんて興味なし。
むしろ「私はできると思っているのに、できないと言われた。この占い師は嘘つきだ」と逆切れする恐れがあります。

相談者を思い、どんなに役立つ言葉をかけても、肝心の相談者に聞く耳がなければ無意味です。あなたの思いとは裏腹に、低評価や悪い口コミが返ってくるでしょう。

相談者が求めるものとは

私は本当のことが知りたいから、アゲ鑑定なんて要りません」という相談者もいます。
もちろん「真実が知りたい」「ダメならそう言ってほしい」という人もいるでしょう。

ただ、相手が何を求めるかなんて、やってみないと分からないんですよね。お客さんガチャみたいなものです。

相談者が何を求めているかなんて、究極わからない。多少は推理できても、外れるかもしれない。

「本当のことが知りたい」との要望に本当のことを言って、相談者が不貞腐れる可能性もあるのです。

いずれにせよ、相談者を満足させる必要があります

お客さんはお金を払ってます。いくらでもネットで無料鑑定できるこの時代に、わざわざお金を払っているのです。それほどに「何か」が欲しいのでしょう。

料金を得た以上は、金額に見合う満足を相談者に与える必要があります。

占いとはいえ、お金をもらう以上は接客業です。占い師が何を言いたいかではなく、「相談者が何を求めているか」を優先してくださいね。

占いは相談者が満足してナンボ

占い師である以上、相談者を満足させる必要があります。

占い師の狙いとして、次の3つを使い分けましょう。

  • 当てたい
  • 外したくない
  • 真実を言いたい

何を言ったら相談者が満足するかは、わかりません。ただし考えることはできます。

目の前の相談者をじっくり観察して、相手が求めるアドバイスを届けてくださいね。

推薦図書:コワ~い占いの話

占いの裏側がたっぷり詰まった一冊。占いを知る身としては、笑いながら読みました。占い師になりたい人は読んでおいた方がいいでしょうね。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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