居酒屋や食堂に飾ってある、ヘタウマな書。
己書(おのれしょ)で書かれていることが多いです。
まるでアートで、ちっとも読めないですよね。
「これなら書けそう」と思った人も多いのではないでしょうか。
実は、己書は簡単に習えます。
本記事では、己書を習うために必要な情報をまとめました。
読み終えた頃には、己書を始めたくなりますよ♪
【忖度なし】書道嫌いによる己書体験談はこちら
→【体験レポート】己書やってみた|書道嫌いが受講した結果
己書とは
日本己書道場によると、己書の定義は次の通りです。
書き方や文字の書き順にとらわれることなく、自らが思うがまま、自由に筆を走らせ、自分の世界観を楽しく表現する新感覚の書、それが己書です。
引用:https://www.onoresho.jp/information/what.html
己書は読むための文字ではなく、自分を表現するために書くのですね。
己書のコツとは
己書を書く上で一番大事なのは「難しい」と思わないこと。気楽に書くのが一番なのだとか。
そして、己書にルールはありません。書き順や二度塗り、何でもOK。読める字やキレイな字を書く必要はないのです。
己書は、書道ではなくアートです。
学校で習った「書道」の感覚が抜けない人は、書きづらいかもしれませんね。
一方、「片っ苦しい書道は嫌い」「綺麗な字を書かなきゃ」と思う人ほど、自由な己書にハマりますよ。
己書に向いている人
- 己書を文字ではなく「絵」と思える人
- 学校で習った書道が嫌いな人
- 左利き(書き順が無視できるため)
己書に向いていない人
- 正解がないと嫌な人
- 綺麗な文字を書きたい人
- 「自由に」と言われたら困る人
己書を習うには
己書は、己書幸座で学びます。
講座ではなく「幸座(こうざ)」になるので、注意しましょう。
己書幸座は、「己書道場」の師範が各自で開催しています。
まずはお近くの己書道場を検索し、開催状況を確認しましょう。
己書道場選びのポイント
己書道場を選ぶ時は、次の3つに注意しましょう。
- 通える距離にあるか
- 師範の人柄
- オンラインや個人受講の可否
「ずっと通い続けられるか」が教室選びのポイントです。
「対面受講」「同じ講師に習い続ける」が基本となるので、遠方の道場は避けた方が無難。
また、師範の人柄は、日本己書道場の師範の紹介ページを確認しましょう。
SNSやブログなどで、教室のノリを見るのも有ですね。
併せてオンラインや出張幸座など、個別に対応してくれるかも見ておきましょう。
受講場所
己書は、基本的には対面での受講です。
オンラインでも受講可能ですが、慣れた人向け。初回は対面を求める道場が多いです。
対面幸座の場合、講師自宅・カフェが多いですね。
また、受講生の自宅に師範代が出張してくれる場合もあります。
都合が合わない場合は、ご希望の己書道場に問い合わせてみましょう。
ちなみに、途中で習う師範を変えることはマナー違反。
通うことに不便がないか、確認しましょう。
己書の料金体系
己書幸座は、都度払い。
料金は、1回90分/2200円(税込)です。
月謝じゃないので、自分の好きなペースで受講できますよ。
カフェ開催の場合、別途飲食代が必要になることも。事前に確認しておきましょう。
また、筆ペンを購入する場合は、別途料金が必要です。
ちなみに、「安くしたいから、筆ペンを100均で買っていく」なんて思いたくなるでしょうが、オススメしません。
道具によって使い勝手がかなり変わるので、講師が用意した筆ペンを用意しましょう。
己書を習うために必要なもの
己書を習うために必要なものは、次の通りです。
初回
- 汚れてもいい服装
- 費用(幸座代+筆ペン代+会場費等)
二回目以降
- 筆ペン(初回で購入)
- ポイントカード(初回で配布)
- 汚れてもいい服装
- 費用(幸座代+会場費等)
基本的には、手ぶらで構いません。気になる人は、洋服だけ注意しておきましょう。
ちなみに、己書に必須な筆ペン。
忘れたら貸してくれる講師もいます。
でも毎回借りては失礼ですよね。
初回に購入したら、毎回持参するようにしましょう。
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また、初回で配布されるポイントカードも忘れずに。
習得状況の管理に使用していますが、貯まる様子を見るだけで、モチベーションが上がりますよ。
己書を習った後は
ここからは、己書を習った後について解説していきます。
辞めるタイミング
己書は、定期的に通い続ける必要はありません。
都度申込&都度払いなので、いつでも中止&再開ができます。
もし自分に「合わないな」と思ったら、1回だけで終わることも可能です。
自分の好きなペースで学べるので、「とりあえず何か習いたい」やサブ習い事としても通いやすいですよ。
何が得られるか
己書を習うと、次のようなことができます。
- 己書でメッセージが書ける
- 師範代になり、己書道場を開く
簡単なメッセージなら、1回受講しただけでも書けます。
長文やお地蔵さんなど、イラストが書きたい人は習い続けましょう。
メッセージカードを買わなくていい&好きなメッセージを書けるので、とても便利です。
飲食店ならメニューを書いたり、看板にするのもいいですね。
ただし、「己書のハガキを販売する」など、他人に販売するには師範代の資格が必要です。あくまで私的利用に留めておきましょう。
また、所定の回数を受講&試験に合格し、師範になると己書道場が開けます。
習うだけでなく、副業も視野に入れている人には最適ですね。
己書は気軽に習えて、メリットが大きい
己書は、日本各地にいる「己書道場」の師範から学びます。
自分のペースで学べるので、「とりあえず何かやってみたい」という人にもオススメですよ。
まずはお近くの己書道場を探してみてくださいね。
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