途中まで書いたけど、面白いか微妙…
書き始めた当初は素晴らしい作品に思えたのに、書いてたら熱が冷める。そんな時ってありますよね。
自信ないけど、最後まで書いた方がいい?
そんな質問をいただきました。
本記事では、作品を没にするタイミングの見極め方について解説。
併せて「没にした作品の復活方法」もご紹介しますね。
作品に見切りを付ける目安とは
これ以上書くべきか迷ったら、「この作品にこれ以上の時間をかけたいか」を考えてください。
この作品に取り組む時間があれば、他のことができます。より面白いと思える作品を書いたり、本を読んで勉強したり。なんならアニメやYouTubeを見たっていいのです。
それらの時間を犠牲にしてまで、この作品に取り組む価値があるのでしょうか。
そもそも悩んでいるということは、作者的には魅力が感じられないのでしょう。
作者自身が面白いと思っていないなら、書き上げた作品が魅力的になる可能性は極めて低い。一度手を止めて、作品自体を見直した方がよいかもしれません。
あなたの時間が有限です。本当に価値あることに時間を使いましょう。
最後まで小説を書くべきか
しかしながら、小説のマニュアル本を読むと「最後まで書くべき」という論調を見つけます。
確かに、書けるなら書いた方がいい。ストックして、後から使うこともできますから。作品を書き上げた達成感を味わったり、書き上げる体力を計算するにも役立ちます。
しかし直しようがない駄作なら、書くだけ時間の無駄。
書き上げる体験がしたいだけなら、シナリオの書き写しをした方が何倍も楽だし学ぶものが多いです。
自分の作品である理由すらないのです。
その作品を書いて「自分が何を得られるか」を考えましょう。限られた時間で、最大限成果が得られる勉強をすべきです。
ちゃんと作品を作ってないと、没になりやすい
先日、久々に小説を書くのに失敗しました。原因は書く前の「思考不足」。書く前にちゃんと考えておかないと、作品の面白さや自信も揺らぐとしりました。「没にすべき」と思いやすくなので、注意が必要です。
最後まで書けない人にも役立つので、ぜひ以下の記事もご参照ください。
没になったアイデアの保存方法
多少でも、書いた作品には愛着があるでしょう。そのままボツにするのは惜しいところ。ボツになったアイデア・見切りを付けた作品は、ストックしておきましょう。
その時、次のようなことをメモすることをおすすめします。
- なぜ没にしたのか
- どこで行き詰ったか
- 当初は何が面白いと思ったか
- どんな展開を期待していたか
- どんな作品にするつもりだったか(完成イメージ)
その作品について知っていることは、すべてメモしてください。たとえ今は面白くなくても、未来の自分が美味しく調理してくれるかもしれません。
ただ、時間が経つため、未来の自分は作品そのものの魅力を忘れている可能性大。「行き詰った点」と「目指していた方向」を記すことで、改善すべき方法が見つかるでしょう。
今は日の目を見ないアイデアでも、後日素晴らしい作品になるかもしれません。ぜひ作品と一緒に、当初の思いを記しておきましょう。
ボツにしたアイデアは、後で作品になるかも!
本記事のまとめは、次のとおりです。
- ボツの目安は「これ以上、この作品に時間を書けたいか」
- 無理やり書くくらいなら、別の勉強をした方がよい
- ボツにする時は、「行き詰った点」と「目指していた方向」をメモしておく
閃いたからには、そのアイデアには「何か」があります。しかし、その「何か」を知るのは、作者のみ。もし作者が「何か」が見つけられないなら、今は書くべき時ではないのかもしれません。
無理して書く必要は一切なし。自分のペースで、じっくり書き上げてくださいね。
推薦図書:面白いって何なんすか!?問題――センスは「考え方」より「選び方」で身につく
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