小説が書きたいけど、うまく書けない。自分の文章力に絶望したり、「才能がないんじゃないか」と自責してツライですよね。
私も20年近く小説を書いてきたのですが、まったく書ける自信がない。書いても駄作ばかり。シナリオ学校に通ったりと、様々な勉強をしました。しかし「何か」が足りないと漠然と掴めずにいました。
そんな時、出会ったのが本記事で紹介する本です。これらを読み、小説が書けるようになりました。
本記事では、本当に役立った小説の入門書3選をご紹介します。
楽して学びたい人は読むのが面倒な人必見|書きながら学ぶ小説執筆ワークブックが便利!もご参照ください。私は未読の本ですが、かなり使えると思います。
本当は教えたくないですが、私のように困っている人の力になれば…と思い、大公開します。行き詰ている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
小説の書き方が学べる本の選び方
まずは入門書の選び方をご紹介します。実は「小説の書き方」は、ろくな本がありません。むしろ「シナリオの書き方」の方が、優れた入門書が多いです。
物語作りの本質は同じなので、まずはシナリオから学ぶことをオススメします。
再現できるテクニック重視か
創作入門書を選ぶ時は「使えるテクニックが掲載されている本」を選びましょう。なぜなら、多くのハウツー本に中身がないからです。理屈はわかる。でもできない。そんな再現不可な内容が多いのです。
よく作者が創作秘話を明かしてますが、再現性はありません。作者個人の体験であり、あなたの創作には役立たないでしょう。知って損はないけど、もっと有益な情報に時間を使うべきです。
小説の入門書を選ぶ時は、型や技法、メソッドの具体的な方法が学べる本を選びましょう。
物語作りの本質に触れているか
テクニックは重要ですが、より重要なのは「物語作りの本質」です。
小説を書きたい多くの人が、面白い物語を作るために書き方を学び、文章力を磨きます。しかし書けない理由は、書き方や文章力が問題ではありません。もっと本質的な部分に原因があるのです。
小説が書けない理由は「小説が書けない」と悩む人へ【悩み別】3つの解決法をご覧ください。
確かに、書き方・表現力は重要です。面白さの一要素を担っています。しかし、作品の面白さには直接関係しないのですね。それなのに、書き方ばかりを押す本が多い。小手先のテクニックを駆使し、浅い物語を量産させるのです。
テクニックを磨くと、ある程度面白い作品は書けるでしょう。しかし「感動するほどに面白い作品」は生まれにくいと私は思います。
あなたがそれでよいなら、私から何も言うことはありません。しかしどうせ作るなら、人の心に残る作品が作りたいとは思いませんか? そのためにも、物語の本質を深く学べる本がおすすめです。
書きたいジャンルがある人へ
書きたいジャンルがある人は、専門の入門書から学んだ方がよいでしょう。その方が学びが速くなります。
ジャンルごとにまとめたので、下記記事もあわせてお読みくださいね。
ゲームシナリオに特化した入門書
→ゲームシナリオを書くのにおすすめな本|選び方と特徴付き
ショートショートに特化した入門書
→初心者OK|ショートショートの書き方がわかるオススメ本
官能小説に特化した入門書
→官能小説の書き方が学べる本7選
本当は教えたくない小説の書き方入門書3選
ここからは、本当に使えるオススメ本を3冊ご紹介します。どれもオススメなので、まずは一冊読んでみてください。
ストーリー・ジーニアスー脳を刺激し、心に響かせる物語の創り方
私はこの本のおかげで小説が書けるようになりました。内容も画期的だし、本当に知りたかった情報ばかり。この本があれば、他の本は不要だと思うくらい有用ですね。「小説を書くために必要なこと」が丁寧に説明され、わかりやすい。
ただし、かなりの大ボリューム。簡単ではないので、理解が追い付かないかもしれません。メモの作り方もあるのですが、本当に手間がかかる! 小説作りの大変さを改めて実感しました。プロのこだわりや作家の苦労がしのばれます。
小説の話ですが、全フィクションに使えるでしょう。ガチ勢向けな一冊です。
こんな人におすすめ
- 色々学んだけど、どうしようもなく行き詰った人
- 重厚な物語を書きたい人
- 真剣に物語作りを学びたい人
Save The Catの法則
ハリウッドで広く使われる「三幕構成」。それをさらに細かくしたのが「Save The Catの法則(セイブザキャットのほうそく)」です。
脚本術の本ですが、どのフィクションにも役立つでしょう。「観客を楽しませる」ことに特化しているので、エンタメ志望者は押さえておきたいところ。表題以外にも、本書には細かいテクニックが多数あります。そのどれもが役立つので、この一冊でかなりの学びがあるでしょう。
ただし、シナリオのかなり裏側や実情が知れてしまうので、「お客として楽しみたい」という人には向きません。
内容たっぷりな一冊ですが、軽妙な文体で読みやすい。サクッと本格的に学べる良書です。続編や類似作品も多いので、併せてご活用ください。
こんな人におすすめ
- プロ脚本家になりたい人
- 「まずは一冊」学びたい人
- 一番簡単に構成を学びたい人
物語の法則 強い物語とキャラを作れるハリウッド式創作術
物語、キャラクター、見せ方など、すべての基礎が一括で学べます。この本の魅力は、他の本に書いていないマニアックな情報。ボードビルの話なんて、この本以外で読んだことないです(しかも、それがとても勉強になる!)
「この本を手放すと二度と出会えない情報なんじゃないか」と思うと、手放せないですね。手元の本を大処分した時も、本書は残しました。
かといって奇抜な情報だけじゃない。物語の王道構成「神話の法則」をしっかり学べます。というか、本書の共同著者、クリストファー・ボグラーが脚本界に神話の法則を広めたようですね。その貴重な資料も読めます。
王道でありながら、レア情報も学べる。唯一無二な情報満載の一冊です。
こんな人におすすめ
- 様々な情報をまんべんなく学びたい人
- 小説入門書を読み飽きた人
- 神話の法則を知りたい人
小説の入門書選びは「使えるか」が鍵
小説の書き方を学ぶ時は、次のポイントを押さえましょう。
- 再現できるテクニック重視か
- 物語作りの本質に触れているか
著者の個人的な体験談が多く、参考にならない入門書も多いです。ぜひ「再現性があるか」「あなたが使えそうか」で選んでくださいね。
推薦図書:一生使える小説の書き方: なぜ黒髪美少女は戦うのか?
「どの本も、読むのが面倒」という人は、ぜひ本書をご活用ください。自分の執筆経験&学びから「書けない自分が本当に知りたかった内容」を詰め込んでいます。kindle Unlimited会員は無料で読めます。