「体に鍼を刺す」って怖いですよね。私も怖くて、今まで鍼灸院を避けていました。しかしある日、突如腕の痛みが。どうしても痛みが引かず、おびえながら鍼灸院に行きました。
本記事では【人生初】鍼灸院の感想を、受診時の疑問を交えながらご紹介します。
鍼灸院に行った経緯
とある土曜日の夜。寝ようとしたら、突如腕に痛みを感じました。
痛いというか、だるいというか。うっすら痺れも感じます。ひどい痛みではありませんが、どうにも眠れません。
思えば、前日の金曜日。かなり机にかじりついていました。金曜日の夜は、ひどい肩こりを感じたものです。「肩こりや腕の使いすぎが原因かな」と楽観視しつつも、「痺れ」の症状に恐怖を感じました。
悪い病気だったらどうしよう……。痛みと不安が相まって、ますます眠れません。
寝ながらスマホで「腕の痛み 対処法」と調べたら、出てきたのが鍼灸院。一番効果がありそうなので、翌日に受診を決めました。
はじめての鍼灸院Q&A
ここからは、受診時系列で「初受診時に疑問に思ったこと」をご紹介します。
鍼灸院は土日祝も受診できるか
鍼灸院によっては、定休日は様々。平日のみ営業(土日休み)の医院もあれば、平日休み(土日営業)の医院もあります。定休日は受診前に調べておきたいところです。
私はどうしても翌日の日曜日に受診したかったため、「日曜日に受診できる鍼灸院」を優先的に探しました。探せば案外出てくるもんですね。
事前予約は必要か
ネット予約できる鍼灸院なら、予約してから行きましょう。予約フォームがない医院は、電話してから行った方が無難です。
鍼灸院の中には、個人で経営している医院もあります。すでに常連客で予約が埋まっており、「来院したのに受診できない」なんてことも起こりえます。
私は当日電話したところ、快く受け付けてくれました。本当に感謝です。
受診時の持ち物は
来院するにあたって、気になるのが持ち物や服装。
鍼灸院を受診する際、特段持ち物はありません。
鍼灸院では、保険証を使いません。一部保険適用になる疾患もありますが、肩こりや腰痛には使用できないでしょう。期待しない方が無難です。
鍼灸院受診時に、必要なのはお金だけ。心配な人は、保険証も持参してください。
服装は何がいいか
来院時の服装は自由です。スカート、ズボンどちらもOKです。
施術時は、専用の患者着に着替えます。医院側で用意しているので、着替えを用意する必要もありません。
しいて言うなら女性の場合、カップ付きキャミソールはやめたほうがいいですね。
肩こりなど、背中を施術する場合は肌着を脱ぎます。ブラジャー等の下着はつけたままで OKですが、背中を覆う肌着(キャミソールやタンクトップ)は脱ぎます。
上半身を施術予定の人は、下着や肌着だけは気を配った方がよいでしょう。ちなみに、患者着は背中が開くタイプなので、前から見えることはありません。
受診メニューや施術時間
どんな施術をするかは、先生と相談して決めましょう。症状をヒアリングし、適切な施術をしてくれます。
そのためにも、事前に問診してくれる先生を選ぶのがベスト。
大きな鍼灸院だと、流れ作業で鍼を打つことになりがちです。しっかり話を聞いてる、個人の診療院がおすすめですね。
先生の人柄や説明の有無は、口コミを見るとよくわかります。ぜひ受診前に口コミをチェックしてみてください。
施術の流れ
施術の流れは、主に次の通りです。
- 受診内容の説明
- 鍼を打つ
- ヒーターで温める
- 整体で体をほぐす
鍼を打った後、ヒーターで温め血行を促進。温めることで、お灸のような効果が期待できますよ。10分ほど温めた後に鍼を抜き、筋肉をほぐす整体マッサージを受けました。
鍼灸院によって、内容や手順が異なるかと思います。気になる方は、施術時に先生に聞いてみてください。
ちなみに整体マッサージがない場合は、患部を軽く揉んだり抓って筋肉をほぐすといいですよ。
鍼の痛みは? 怖い?
事前説明を受け着替えをしたら施術が始まります。初受診の際は、試しに見える箇所へ鍼を打ってくれる医院もあります。ただ私は針を刺される様子を見たくなかったので、即施術してもらいました。
針の痛みは2回きます。
1回目の痛みは、肌に刺さった時。痛いというよりも「何かが刺さった」という印象ですね。強い痛みではありません。
2回目の痛みは、針が神経に達した時。これが痛い。ただし箇所によって、痛みの強さは異なります。すべてが痛いわけではありません。
痛みの種類ですが「痛い!」という感じじゃないですね。どちらかというと肩を揉んでもらってコリを揉んだ時に「ソコーッ!」というような感じです。あと患部周辺がビリビリ痺れたり、ズーンを重くなる感じ。
慣れないと驚きますが、怖いという印象ではありません。
それに二回目の痛みは、強い方が良いのです。痛いということは、それだけ効いている証拠。適切に悪い箇所に刺さった証ですから。
施術中に怖くなったら、先生と喋りしましょう。しゃべることに意識が向くので、針の痛みや恐怖から注意をそらせます。私もしゃべってたらドンドン施術が進み、気づいたらたくさん針を刺されてました。
施術中は、終始痛みや怖さが伴います。しかしすぐ慣れました。むしろ二回目の痛みが強いほど、快感を覚えましたくらいです。
施術後の体調変化はあるか
施術後は、全身がダルくなります。特に初めての針治療では、ダルさを感じやすいそうです。
また、多くの人が「眠気」を訴えます。私も施術当日は、長時間眠ってしまいました。
私は施術後、腕がパンパンに張りました。触るとカチカチです。筋肉痛のような痛みが続きました。腕が痛くて受診したのに、施術当日の夜はかえって腕の痛みを感じたほどでしたね。
施術後の過ごし方は、リラックスするのが一番。仕事終わりや休日に受診すると、よく眠れそうですよ。
鍼灸の効果はいつから出るか
鍼の効果はすぐに出ません。2〜3日かかります。また、施術後のダルさも同程度残るといいます。
鍼灸の施術は一回で終わるか
針は「1回施術したから終わり」ではありません。最低でも3か月通うことになるでしょう。症状次第ですね。
通う頻度は、次の通りです。
- 痛みがある場合:1~2週間に1回
- 痛みがない&慣れてきた:2週間~1か月に1回
受診頻度は、症状や体調に合わせて選びます。自分で判断できない場合は、先生に相談して決めるとよいでしょう。
鍼灸院は痛いけどハマる
痛そうで怖い鍼灸治療。ですが、行って本当に良かったです。
今回腕の不調が原因で通院したのですが、「普段いかに体を酷使しているか」思い知らされました。
また「一度来院したら、通わなきゃいけない。面倒くさい」と思っていました。しかし今は「ぜひとも定期的に通いたい」と思っています。それぐらい心地よい体験でした。
もしあなたが鍼灸院に行こうか迷っているなら、行くべきです。今痛くないとしても行きましょう。痛みが出るということは、かなり悪化してる可能性が。悪化した場合、治療には多くの時間・費用をかけることになります。
ぜひ鍼灸院を活用して、普段頑張る体を労わってあげてくださいね。
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私の腕のしびれは「使いすぎ」が原因でした。先生から「体を動かそう!」とご指摘が。簡単なストレッチでいいので「こまめに体を動かすこと」が大切だそうです。本書では、座ってできるストレッチも掲載。ぜひ仕事の合間に取り入れてみてくださいね。