私が本気で小説家を目指したきっかけ【プロ作家になるまでの歩み】

私が本気で「プロの小説家になりたい」と思ったのは、20歳の時。
それまでずっと小説を書いていましたが、本気になったのは大人になってから。

実はこの年に、人生を一変させる出来事が起きました。
母の死です。

今回は、私が本気で作家を目指すことになったきっかけについてお話しします。

目次

それまでの話

私は13歳から小説を書いていましたが、プロになる気は毛頭ありませんでした。

そもそも目指していたのはゲームのキャラデザイナー。それから漫画家に移行しました。
漫画を書く一環として、物語を作っていたのです。

つまり元々書きたかったのは絵。小説はオマケだったんですね。

でも絵も下手だし、漫画家になることは早々に無理だと自覚していました。
しかし「漫画原作でも携われたら。もしかしたらワンチャン何かあるかも」と諦めきれず、漫画を描いていました。

18歳で就職してからはストレスのせいか、絵を描かなくなりました。

しかしネタ帳を欠かしたことはありません。
なぜか小説だけは続いたのです。

私は飽きやすく、子供の頃から続いてることは何一つありません。
だから本当に物語を作るのが好きだったんだと思います。

その時の話

高3の夏、母の肺がんが発覚しました。
私は漫画家になるべく美術系の専門学校に進学したかったのですが、就職を余儀なくされました。

受かっちゃったので、公務員になりました。
だから公務員には、愛着も思い入れもありません。

「私の人生、このまま消化試合なんだろうな」と、諦めていました。
母のこと優先となり「したいことをして、心配をかけられない」と思ったのです。

20歳の時、母が死にました。
そして私は改めて【人生】というものについて考えたのです。

「本当に母は幸せだったのだろうか?」
「私が母にできることは、何だろうか?」

ひたすら母の死について考えました。
考えすぎて、ひどい頭痛に襲われました。

結果として「私自身が幸せになること」が、何よりの恩返しだと思い至ったのです。

母から与えてもらった命を享受しよう。
そのためにも、やりたいことを全部やろう。

そう誓った時に思い浮かんだのが、「小説家になること」でした。

自分が馬鹿だと思ったし、途方もないことだと呆れました。
でも達成できずに死んだら、来世でも後悔すると思ったのです。

それからの話

決意した私は、まずパソコンを買いました。
当時の安月給で、かなり痛い出費でした。

次に公募ガイドを買い、片っ端から応募。
その延長として自費出版をしたり、シナリオに出会ったり。

こうして私の物語が動き出すのですが、すべては12年前の今日。
最愛の母との別れから繋がっているのです。

その先の未来へ

今日、父からメールが届きました。
私のインタビューが載った公募ガイドを実家に送ったのですが「届いた」という連絡です。

私の記事が、今頃仏前に飾られているでしょう。
母の13回忌に、最高のプレゼントが贈れました。

12年前の私は、まさか自分が公募ガイドに載るとは全く予想していませんでした。
今の私ですら、驚きなんですから。
今の私の成長ぶりを、あの世の母と過去の自分に教えてあげたい。そんな気持ちでいっばいです。

次の法要は、17回忌。
その時にはもっと大きなプレゼントができるよう頑張ります。

母の物語は、12年前の今日に幕を閉じました。
しかし、私の物語は、今日というこの日から、また続いていくのです。

kindleでセルフ出版しました

クラスで友達ができない久美子。クラスメイトを見返すために小説を書き始めるが…。私の黒歴史をギュッと詰め込んだ自伝的作品。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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