脚本家を呼ぶ時は「先生」でよいのか?|映画業界こぼれ話

脚本家は「先生」呼びでいい?

脚本家に会った時、どう読んだらいいかわからないですよね。私もシナリオ学校時代、どう呼んだらいいか疑問でした。

本記事では、脚本家の呼び方をご紹介します。

これで脚本家に会った時、呼び方に困らないですよ!

目次

脚本家の敬称

シナリオライター・脚本家は、「さん」もしくは「先生」でお呼びします。

一般的には「さん」を使い、例外的に「先生」を用います。

敬称「さん」の理由

多くのシナリオライターが、「先生」と呼ばれることを好みません。

確かに作家ではあるのですが、「先生」だと自覚していないんですよね。だから「先生」と呼ばれると、多くのシナリオライターが戸惑います。

業界人たちもお互いに「さん」呼びしているので、気にしなくていいでしょう。

もしさん付けが不安だったら、最初に確認してみてください。きっと大半が「さん」で快諾するはずですよ。

敬称「先生」の理由

しかし、中には先生と呼ばれる脚本家がいます。

先生と呼ばれる時は、次のパターンがあります。

  • かなりの大御所
  • 師弟関係がある

周りがどう呼んでいるか確認の上、お呼びするのがよいでしょう。

かなりの大御所

大ベテランの脚本家は「先生」と呼ばれます。私の体感としては、60歳以上だと先生呼びされる印象ですね。

また、若手脚本家が年配脚本家を「先生」と呼ぶこともあります。

自分より年上だと思ったら、先生とお呼びした方がいいかもしれませんね。

師弟関係がある

講師・生徒の関係から、「先生」と呼ぶことがあります。

師弟と書きましたが、形は様々です。

  • シナリオ学校で担任だった
  • 単発講師として授業を受けた
  • 弟子入りした
  • 習った先生の、さらに先生

一回きりから長期まで、関係の長さはそれぞれです。

先生と呼ばれる脚本家に会ったら

私は「脚本家がどの先生から習ったのか」を探るのが大好きです。

なぜなら実力ある脚本家は、高確率で有名脚本家から学んでいるから。先生を遡っていくと、レジェンド脚本家に繋がったり。その系譜が面白いんですよね。

もし本気でシナリオを書くなら、先生選びは重要です。

先生の先生を探ることで、有力なシナリオ講師を選ぶことができますよ。

シナリオライターは「さん」か「先生」で呼ぼう

本記事のまとめは、次の通りです。

  • 基本的には「さん」付け
  • 大ベテランや子弟関係があれば「先生」
  • 先生を追うことで、脚本家の系譜が追える

シナリオ学校に行くなら、全員「先生」でお呼びしましょう。

特に脚本家が脚本家を呼ぶ時の敬称に注目。脚本家同士の力関係が見えるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

推薦図書:私と黒澤明 複眼の映像 

全シナリオライターが尊敬するといっても過言ではない、橋本忍さんの著書。「橋本さんから習った」という人に会ったことはありませんが、この本から学ぶことは多いです。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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