つまらない作品を書く人の特徴|面白くないから脱する方法

自分の小説、面白くないな…

もっと面白い小説を書きたい!

最後まで書けるけど、面白くない。ある程度のスキルはあるのに、完成作品はなんだか微妙。

小説の添削指導をしていると、「書けているのに面白くない」人が時々います。
しかし言っても直りません。というか直せない。中身の問題である以上に、本人の問題だからです。

本記事では、「面白くない」を脱する方法をご紹介します。

つまらない小説あるある|自分の小説がつまらない人必見を解説しているので、チェックリストとしてお使いください。

目次

あなたの作品が面白くない理由

書けているのに、面白くない。その原因は「あなたの面白いが、しょうもないから」です。

気を害してしまったらごめんなさい。身も蓋もないですが、本当に重要な話なので、受け入れられる人だけ読み進めてください。

面白いとは

「面白い」は、人によって異なります。学生時代に読んだ作品たちが積み重なって、あなたの「面白い観」が生まれるのです。

「面白い」が形成される経緯は面白い小説を書くために作者がすべきこと|全フィクション共通をご参照ください。

だからこれまでしょうもない話ばかり読んできた人は、「面白い」のレベルが低い
あなたと同じようなレベルの低い面白さで満足する人しか、共感してくれないでしょう。

あなたの面白いの基準を上げない限り、誰もが面白いと思える話は書けません。

面白いのレベルを上げる方法

これまでの「面白い」基準を変えるには、既存の面白い観を壊すほどに面白い作品を見るしかない。

つまり、いい作品をたくさん触れましょう
小説・映画・漫画、何でも構いません。とにかく読んでください。

さらに分析ができると良し。手放しで「面白い」と思っていた作品の裏に、壮絶な技巧が詰まっていることに気づけるでしょう。
映画脚本の分析方法|名作から構成&テクニックを学ぶにはも試してみてください。

見る作品は、なるべく古いものがいいですね。往年&不朽の名作がオススメ。

長く愛される作品には、それなりの理由があります。時代が変わっても評価される作品ですので、学ぶことは多いでしょう。ベストセラーもいいですが、ロングセラーの方が勉強になるでしょうね。

図書館で古典を借りてもいいし、動画配信サービスで見るのも手。
ちなみに、U-NEXTなら漫画やラノベも読めます。幅広いジャンルを学べるので、よかったら使ってみてください。

【体験談】私の「面白い」が塗り替えられた瞬間

私がシナリオ学校にいた頃、よく「古い映画をたくさん見ろ」と言われました。

その中で、よく話題になるのが「砂の器
私は未視聴だったのですが、「見てない」というと先生たちの反応が悪くなります。

勉強の上でも必要だと思い、砂の器を見ました。そして衝撃を受けました。

「こんなに面白い映画があるのか!」と言葉を失いましたね。と同時に恥ずかしくなりました。

これまで私が面白いと思っていたものが、いかに薄っぺらいか。
今までのオススメ映画が、まったくオススメできなくなりました。

それ以来、私の面白いの価値基準は爆上げしました。
かつて面白いと思った作品も、何が面白かったのか疑問に思うほどです。映画を見る目も上がったので、より分析が楽になりました。

色々書きましたが、こればかりは自身の「面白い」を超えた人にしか理解できない体験でしょう。

どうしても「自分がつまらない」と認めたくない人へ

本記事を読んで、怒りを覚えた人もいるでしょう。当然です、あなたの価値観が否定されたのですから。

本内容は「自分の価値観は面白くない」と自覚する必要があるため、人によっては受け入れられないと思います。私もそうでした。

ただ、ここを超えないと面白くなりません。今以上に面白くしたいなら、いつかは超えなきゃいけない壁なのです。

もし受け入れられないなら、今はやらなくて結構です。まずは自分の心が受け入れられるようになるまで、足掻いてください。
そして「やっぱり無理だ」と絶望したら、試してみてください。

受け入れる態勢が整ってから実行することで、より高い学習効果が得られますよ。

様々な作品に触れて「面白い」をレベルアップしよう!

本記事のまとめは、次のとおりです。

  • 面白いのレベルが低いと、面白い作品が書けない
  • レベルを上げるには、面白い作品を見るべし
  • 不朽の名作やロングセラーがオススメ

小説の添削相談を受けた時、どうにも面白くない展開を選ぶ人がいます。聞くと、本人にとっては「それが面白い」のだとか。

感性の違いもありますが、出来上がった作品は面白くならないでしょう。書く前から予想できます。
作者本人はいいとして、目の肥えた読者なら満足しません。相手にされず、読まれもしないでしょうね。

自身のレベルアップのためにも、たくさん面白い作品に触れてくださいね。

推薦図書:複眼の映像

「砂の器」の著者、橋本忍さんの著書。脚本家にオススメ図書を聞くと、必ず推薦される本です。名作誕生の裏側もあるので、映画と併せて読んでくださいね。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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