あなたがログラインを作れるようになる方法|ログラインの作り方とは

シナリオを勉強していると「ログライン」という言葉を聞きます。

物語作りの起点として重要なログラインですが、どうやって作るのでしょうか。

本記事ではログラインの作り方についてご紹介します。

「ログラインって何?」と思った方は、こちらの記事をご覧ください。
ピッチ&ログラインとは|「どんな作品?」に秒で答えよう

目次

ログラインの作り方

結論から言うと、ログラインの作り方はありません

「はい解散」と思うでしょうが、もう少しだけお付き合いください。この先が重要です。

なぜログラインの作り方がないかというと、面白ければ何でもありだから。ログラインの定型がないこともないのですが、面白くなかったら意味がないのです。

きっとあなたは「楽な作り方」「公式」のようなものを期待して、本記事にたどり着いたかと思います。もしくはよりよいログイン作りを学びたいかと思います。しかし「そんな都合がいいものはない」と早めに諦めてください。

どうすればログラインが作れるようになるか

公式や定型がないなら、ログライン作りはどのように学べばよいのでしょうか。方法は2つあります。

  1. ログラインに触れる
  2. ログラインを作ってみる

自分なりに「ログラインってこういうものなんだ」を掴むのが、最短ルートです。

ログラインに触れる

まずはログラインを多数見てみましょう。ログライン自体は、世間的に公表されているわけではありません。なので、まずはログラインっぽいものを多数見てみましょう。

すると「こんな内容を書けばいいのか」と、感覚が掴めるはずです。

詳しくは下記記事にまとめたので、ご参照ください。
他作品のログラインが見たい!|ログラインを見る方法

ログラインを作ってみる

既存作品のログラインを作ってみましょう。なぜ既存作品かというと、既存作品には完成していますし、既に何かしらのログラインが存在しているからです。

もちろんあなたが正しいログラインを作れるとは限りません。あくまで「自分なりに作れた」というのが、何より大事。あなたの脳内にある物語は、あなたが作らないと誰もログラインを作れないからです。

ここからはログライン作りに役立つ方法をまとめました。

友人に映画を紹介する

最も優れた勉強方法は、友人を映画に誘うことです。友人が知らない映画を、あなたがプレゼンしてみてください。

きっとこんなやりとりになると思います。

くみこ

○○って映画を見よう

どんな映画?

くみこ

(あなたのプレゼン)

ここで友人はどう答えるでしょうか。

面白そう!ぜひその映画を見よう!

と友人が言ったら大成功。映画の魅力が友人に伝わった証拠です。

そんなに見たいなら別にいいよ

だったら、力不足。あなたの熱意に折れただけで、友人は映画の魅力を理解していないでしょう。あなたの説明では、物足りないということです。

友人の好みじゃなかったり、映画自体が面白くない可能性もありますが、一旦その可能性は外します。それに本当に説明上手だと、苦手ジャンルでも「面白そう!」と興味を持ってもらえます。見た後に文句を言われるかもしれませんが、ログラインは「見せるまで」が重要なので、見た後のことは除外します。

ログラインの最大の目的は、相手に「もっと見たい!」と思わせること。好きな作品の紹介は、身近で効果的な練習になるので、ぜひ試してくださいね。

コピーライティングを学ぶ

コピーライティングとは、主に広告宣伝のために書かれる文章です。キャッチコピーといえば、イメージしやすいでしょうか。

なぜログラインでコピーライティングが出てくるかというと「いかにして短文で相手の心を掴めるか」が学べるから。

コピーは読まれないことを前提にして書かれます。だから見ただけで心を掴んだり、一瞬勝負。言いたいことや魅力はたくさんある。しかし限界まで削って、絞り出した言葉が「コピー」になるのです。そのため強い力を持ち、相手の心に深く残ります。

創作をしていると、ついダラダラ書きがちに。長文ばかり書くので、一文字の重みをつい忘れてしまいます。文字の重みを知るためにも、コピーライティングを学んでみてください。

▼コピーライティングって何?って人にオススメの一冊

ログライン作りに近道などない

ログラインの条件は、ただ一つ。「面白ければOK」です。だからこそ、どうしていいか迷う人も多いでしょう。

まずは「ログラインってこんな感じ」という感覚を掴んでください。そうすることで、ログライン作りがグンと楽になるでしょう。

推薦図書:SAVE THE CATの法則

ログラインだけでなく、脚本術について網羅された一冊。私も多数の入門書を読みましたが、本書が一番読みやすい&使える本でした。創作に行き詰る全ての人に読んでもらいたい一冊です。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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