「小説を書く時間がない!」を根本的に解決する方法&アドバイス

「今の仕事を辞めたら小説が書けるんだけどな」と思う人も多いでしょう。私も雇われの身だった時はそうだったし、フリーライターとして安定するまでもそう思っていました。

しかし現実は違いました。

入門書はプロの意見を見ると、最終的には「自分で書く時間を捻出するしかない」に行きつきます。名だたる成功哲学の本にも同じことが書かれています。

これは大正解です。でもわかっていても、なかなかできないんですよね。

私は実体験を通して、「小説を書くこと」に対する大きな思い違いがあると気づきました。

本記事では、私が毎日書けるようになって気づいた「執筆時間に対する思い込み」をご紹介します。思うように時間が取れない方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

「執筆時間に対する思い込み」と向き合うために

まず「時間があれば執筆できる」と思わないでください。そして机に向かっている=書けるとも限りません。

むしろポイントを抑えることで、執筆時間は大幅に削減できたりします。

同じ勘違いをしていないか、一度自分の執筆スタイルを見直してみてください。

書ける時間は10分でいい

かつての私は「たくさん書くため、長い時間を捻出しなければいけない」と思っていました。「一日に8時間書く」と本気で思っていたのですね。

しかし適切な執筆時間は一日10分程度だと気づいたのです。長くても30分ですね。一日に1時間も捻出できたら十分だったのです。

書けるようになって気づいたのは、思った以上に集中力が続かないこと。ある程度脳内に物語があっても、文字にすると800~1600字で疲れてしまいます。それ以上書くとクオリティが落ちてしまうのですよね。結局書き直しになるので、最初から「一日800文字!」と決めています。それ以上書けたらラッキーと思ったら、書くのが楽しくなりました。

たった800文字と侮ることなかれ。毎日書けば一カ月で24000字書け、年間に約28万字。書籍化に必要な文字数を10万字としたら、年間2冊は書籍化できるだけの文章量が確保できることになります。

考えることは24時間できますが、文字にするのは10分だけ。こうすると、案外時間が作れるのではないでしょうか。

時刻よりタイミングが大事

コーヒーを用意して机に向かって……と考えていると、10分なんてあっという間です。「書けないじゃないか!」となります。だから書きたいと思ったら、ノートに殴り書きでもパソコンにベタ打ちでもいいから、さっさと書いちゃうことです。

直すことは後からいくらでもできますが、閃いたり最初に書けるのはその瞬間だけです。「書きたい!」という瞬間を逃さないようにしましょう。

逆にルーティンがあった方が書きやすいという方もいます。そういう方はコーヒーの用意とか軽めのストレッチとか、作業に入る前の儀式を用意しましょう。毎日できる簡単なことで構いません。「いざ書くぞ!」という風に自分を奮い起こせればOKです。

ちなみに私は仕事の合間に小説を書いてます。「あー仕事飽きた!」と思ったら、小説が書きたくなるのですね。そしたらすぐに小説データを開き、思いついた文章を気力が続く限り書きまくります。で、疲れたらやめる。少しおやつを食べてから仕事に戻ります。これは私が自宅勤務のフリーライターだからできることかもしれませんが、ノートやスマホにメモなら案外いけるのではないでしょうか。

「小説を書くために仕事を辞めた」と思うと、どうしても「書かなきゃ!」と思いますよね。書けない時間を苦痛に思い、力が入りすぎてしまうことも。

しかし気負わない方があっさり書けたりします。時間を決めて机に張りつくよりも、「書きたい!」という瞬間を逃さないように注意してくださいね。

「時間がない」は言い訳だった

時間がないとは、つまり「今は書きたくない」という裏返しでもあります。

自分では認めたくない不都合な事実ですが、ここをクリアしないと結局書きません。「仕事を辞めて執筆に専念してるのに、一文字も書けない」という大惨事になりかねませんのでしっかり受け止めましょう。

逆に「書きたい!」という意欲があれば、時間問題は案外あっさり解決するものです。

本当に足りないのは時間なのか意欲なのか。一度見直してみてくださいね。

それでも書くのが難しいと思ったら…

小説を書くことへの心理的ハードルを下げる一冊。「何を書いたらいい?」などの疑問にも答えてくれるので、様々な理由から「書けない!」と悩んでいる人は一度読んでみることをオススメします。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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