【書評】ルポルタージュを書こう|講座級の内容に驚愕!

ルポタージュって、どう書くんだろう?

先日「旅行記」について学んでいたら、突如現れたルポタージュ。

せっかくだから「ルポタージュの書き方も学ぼう!」と思い、本を探していました。
その時ふと見つけたのが「ルポルタージュを書こう」(著:中里喜昭)

本記事では、「ルポルタージュを書こう」を読んだ感想をお伝えします。

「社会問題とか書きたいな」「固い文章を書きたい」と思う人に、ぜひオススメな本ですよ。

※旅行記とルポタージュの違いはルポタージュと旅行記の違いとは|内容、書き方の違いまでをご参照ください。
※今回紹介するのは、旅行記ではありません。「社会問題などを扱う文章」としてのルポタージュです。ご了承ください。

目次

本書概要

書名:ルポルタージュを書こう
著:中里喜昭
刊行:2004年
出版社:同時代社

本書は葛飾区水元社会教育会館で行われた「ルポルタージュ講座」を書籍化したものです。

内容は講座受講生の提出課題で構成。
受講生に出した課題付なので、どのように講座が行われたかがわかりやすいですね。

ちなみに受講したくて調べたのですが、現在、同講座は行われていないようですね。残念でなりません。

読んだ感想

ここからは、読んだ感想を2つご紹介します。

まるで講座のような充実の内容

図書館で借りたのですが、私はこの本が欲しくなりました。
なぜならやりながら読んだら、講座を受講するくらいの実力が身につく」からです。

本書はカリキュラムと課題付。つまり読者も課題を実践できるのです。

たとえば「パレスチナ情勢について1枚にまとめる」という課題があります。

これって一人だとなかなかできないですよね。やるモチベーションがない。
しかし他受講生たちの作った文章が載ってるから、比較検討ができる。「ああ、こういう手もあったか」と学べるのです。

「他人と比べる」って、独学じゃ難しいんですよね。そういう意味でもこの本は貴重です。

豊富なルポタージュ実例

本書にはルポタージュが多数掲載されています。
本書の半分がルポタージュなんですね。

今まで「ルポタージュって何?」と思ってましたが、なんとなく掴めてきました。

また、「ルポタージュって何を書けばいいの?」と頭をひねりますよね。
他の受講生の志望動機や書きたい作品を見ていると、「こんなに身近な事例から書けるんだ!」と目から鱗です。

敷居を下げるという意味でも、この本は入門書に最適です。

「ルポルタージュを書こう」は欲しくなる一冊!

本書の感想は、次のとおりです。

  1. 読みながら実践すれば、講座級の内容
  2. 実例豊富で、ルポルタージュが理解できる
  3. 受講生の意見から学ぶことが多い

流し読みした後、取り組みながらもう一度読みたいと思っています。
ぜひ講座を受講したいのですが、今はないことが惜しまれますね。

社会問題だけでなく、ちょっとシリアスな文章を書きたい人にはオススメな一冊です。

本記事で取り上げた本

以下は、同書で紹介された使用テキストです。この本を読むだけでも、日本語力が磨かれそうですね!

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
よかったらシェアしてね!
目次
閉じる