「小説を書く才能がない」と悩んでいる人へ

自分には才能がない。

小説を書いていると、必ずぶち当たる壁です。思うように書けず苦しんだり、他にすごい作家を見て嫉妬したり。

私も同じように悩んでいました。20年間書けずに苦しみ、シナリオやライターとして文章術も習いました。そんな今だからわかったことがあるのです。

本記事では、小説を書く才能についてお話しします。

目次

9割はスキル

結論からいうと、小説を書くのに必要なのは「スキル」です。そしてスキルは学ぶことができます。だから今スキルがないとしても、悩まないでください。

多くの小説書きは、自己流で書いているのではないでしょうか。読んで小説ハウツー本かと思います。

しかし小説ハウツー本にはスキルが書かれていません。著者独自の執筆方法だったりと、読者にとって再現性が低い内容が多いです。

普通に生きていると、小説の執筆方法なんて習いませんよね。だからいきなり書けなくて当然なのです。時々「最初から書けた」という人がいますが、書ける人が天才なだけ。比べること自体、無意味です。

だからまずは小説を書くスキルを学びましょう。シナリオ術の本が役立ちますよ。

下記記事で私がお世話になった本を紹介しているので、よかったら参考にしてくださいね。
20年の書けない悩みが解決した|小説の書き方入門書3冊

努力も才能のうち

創作スキルを学ぶと「物語というもの」が理解できます。

構成がわかったり、セリフの奥深さを噛みしめたり。多数の創作物に触れるうち、感覚として「物語ってこういうこと」と掴めてくるのです。

ただし感覚を掴むためには、たくさん読む必要があります。映画でもアニメでも何でもいい。とにかく沢山の創作に触れてください。そうすることで自分の中に経験値が貯まり、ある日「こういうことか!」と理解できるのです。

ちなみに私はシナリオ学校時代、1年で映画を200本見ました。そのおかげで、物語の分析眼が養われたと自負しています。さらに速読を習ったおかげで年間100冊以上の読書が可能に。そうして「物語を理解できたかな」と思ったのは、勉強を始めてから3年後です。

才能が1割

物語というものが掴めてくると、自分の物語が作れるようになります。きっと今までとは書く感覚が異なるでしょう。すぐに理解できるはずです。

私も本格的に勉強を重ねて4年。最近になって、ようやく構成作りが楽になってきました。

ただ、プロットが作品になると、大きな壁を感じます。

例えば、桃太郎を思い浮かべてください。「桃太郎の物語を連ドラ12回にしてください」といったら、どうしますか?

筋書通りに書いては、2~3話で終わりそうです。筋書をメインに、あなたなりの肉付けをするでしょう。その肉付けに、作家性が出るのです。

これはもう才能としかいいようがありません。もちろん他作品を見ることで、多少の肉付け部分は学べるでしょう。センスも磨かれるはずです。しかしどう足搔いたって自分には出てこない言葉があります。思いつきもしない発想があります。そんな時に、作者の才能を感じるのです。

最近、とある作家の創作メモを見ました。プロットを見て「なるほど」と理解できます。しかし創作メモから作品へ飛躍すると、まったく別物です。この飛躍の部分を解明すべく、私も研究を重ねていく所存です。

才能以上に大切なことがある

本記事のまとめは、次のとおりです。

  • 9割の創作スキルは努力で学べる
  • 1割に才能が現れる
  • 才能を活かすには努力が10割

何事もいきなり出来る人はいません。いきなり出来るから、天才として尊敬されるのです。だから最初から上手に書けないとを恨まず、地道に努力を重ねてください。

どんなものにも「スキル」は存在します。先人たちが築いたメソッドを大いに活用しましょう。

本ブログでは、これからも小説執筆に役立つ知識を発信します。私も努力しますので、共に頑張っていきましょうね。

推薦図書:一生使える小説の書き方

小説を書けずに苦しんだ経験から「書けない当時に知りたかった創作方法」をまとめた一冊です。未経験者にもわかる内容ですが、書けずに苦しむ挫折者から「刺さった」とご好評いただいてます。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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