最近記録を兼ねて、日記形式の作品を書いています。ゴールにたどり着くまでの紆余曲折を追えるので「どうしたらゴールに辿り着けるか」や、これから同じことを始めたい人にとって「こうすればいいのか」という気づきが得られる作品に仕上がっています。
初心者にも書きやすい日記形式の作品ですが、実際に書いてみて気づいたことをご紹介しますね。これから書きたい方は、ぜひ参考にしてください。
日記形式の作品を書く時のコツ
日記形式の作品を書く時に気を付けたいのが、内容がブレること。日記のようにサクサク書けてしまうため、関係ないこともたくさん書けてしまうんです。結果として、何が言いたいのかわからない作品になってしまいます。
まず大前提として「何を書く!」をしっかり決め、ひとまずのゴールを設定します。設定を忘れないよう、ノートや手帳にメモすることをオススメします。
そして失敗を防ぐために、以下の実践をオススメします。
- 出来事が完結する前に書き出す
- 数日前のことを書く(当日のことは書かない)
- 少しずつ書く
一つずつ解説していきますね。
出来事が完結する前に書き出す
たとえば今、あなたが苦労していて「この時の苦労をまとめたエッセイ集を出したい!」と思ったら、今すぐに書き出してください。
今の仕事がブラックで「転職したい」と思うなら、転職する前に書く感じです。
なぜなら、その時の感情って後になると忘れてしまうんですよね。前職がどんなにブラックだとしても、転職後は今の生活が大事になります。新しい生活スタイルに慣れてくると、過去のことがどうでもよくなります。つらかった記憶は薄れたり、逆に誇張されるならまだしも、書くこと自体を諦めるかもしれません。せっかくネタがあるのに活かせないのはもったいないですよね。
渦中じゃないと書けない生々しさが作品に宿りますよ。
数日前のことを書く(当日のことは書かない)
急に書きたいと思っても「当日に書き忘れた!」「書くべき日から書き始めていない!」と思い直して諦めていませんか。数日遅れだと取り返せますが、一カ月だと挽回するのも一苦労ですよね。
しかし書きたいと思ったら、その日から書き出しましょう。書き忘れた分は一旦箇条書きでいいので埋めておきます。
私自身が書いていて思ったのですが、今日のことを当日中に書くと、要らないことを書きすぎてしまうんですよね。本当にただの日記になってしまいます。それに言いたいことが自分の中でまとまっていなかったり、出来事が自分の中で消化できていなかったり。納得できるクオリティで書けないため、結局は書き直しになってしまいます。
ちなみに私は2~3日分をまとめて書いています。当日中には「何もなかった」と思うような一日でも、全体として振り返れば何かしらの行動や気づきがあるものです。「とある日にネタが集中している」という時の調整役にも役立つので、慣れたらまとめ書きも試してみてくださいね。
少しずつ書く
一日あたりの文量が少ないため、その気になれば一気に書ける気がします。しかし一気に書くのはオススメしません。「たくさん書くこと」を意識するあまり、本来書くべき些細なエピソードや本筋に関係ないエピソードを削ってしまうからです。
参考:手書きの日記ならあるという方
パソコンで文字を打つのが面倒な方、「手書きメモならある」という方は、以下のサービスを活用していみてはいかがでしょうか。文字起こしの手間が省けるので、推敲作業に集中できます。
日記形式の作品を書くか迷っている方へ
特に自伝だと「年を取るまでは書いちゃダメ」とセーブしている人が多いです。
しかしそれはまったく逆で、後になると書けないものです。特に「今」のことは、今しか書けません。本当に何かを書きたいと願うなら、今から書き始めましょう。
私はよく「シナリオ学校に通っていた時のエピソードを書こう!」と思うのですが、卒業から数年経った今、いつ何をしていたか思い返すのが大変です。処分した資料は手に入らないし、感銘を受けた言葉がどの雑誌に載っていたかも今となってはわかりません。本当に惜しいことをしました。
日記形式の作品は一日で完成する性質の作品ではありません。日々の移ろいに合わせ、物事が少しずつ移ろっていくのを楽しむ作品です。だから書きたいと思ったら、今すぐに書き始めてくださいね。
▼自伝の書き方で迷った方はこちらがオススメ
書くほどに日記形式の作品は楽しくなる!
「何を書くか」が決まっていれば、日記形式の作品を書くのは難しくありません。「何」から逸れないように、日々思いついたことを書いていきましょう。
一気に書こうとすると、日記特有の「日々の変化」が性急なものになります。本当の日記を書くつもりで、毎日コツコツ書いてくださいね。きっと3ヶ月も経てば、立派な作品に仕上がっているはずですよ。
どう書けばいいか迷ったら…
お手本となる作品があると書きやすいです。世の中にはたくさん参考作品があるので、自分の感性に合うものを探しましょう。
日記とは少し違いますが、私の理想は「あしながおじさん」。3年間の在校中の手紙なのですが「このリアルな感じを出したいな~」と日々試行錯誤しています。