なんとなく苦手意識がある俳句。最近短歌を学んだことで興味が広がり、現在自主的に俳句を学んでいます。
今は入門書を読んでいる段階なのですが、次第に「なぜ俳句が嫌いなのか」がわかりました。
本記事では、私が俳句嫌いだった理由&克服方法もご紹介します。苦手意識がある方はぜひお読みください。
なぜ俳句が嫌いだったのか
ズバリ意味が分からないからです。これは先日書いた俳句への苦手意識を抱いた理由と共通していますが、これには続きがあります。
参照
→俳句への苦手意識をなくす方法|初心者向けのおすすめ本付
意味が分からない=自分はセンスがないと思い込んでいたのですね。「何度読んでも俳句なんてわからない」「自分には俳句なんてわかりっこない」こうした劣等感をこじらせ、結果俳句から逃げ出したというわけです。
では、なぜこの気づきを得たのか、きっかけをご紹介します。
やっぱり俳句はわからない
当たり前ですが、たった17文字ですべてが理解できるわけがないと悟ったのです。
17文字に込められる情報はごく少量で、説明不足になることがほとんど。作品世界を感じられない方が普通なのです。
もちろん表現できている作品もありますが、そんなのごく一部の良作だと私は思います。松尾芭蕉の歌だって、解説や事前情報がないと意味がわからない作品もあります。
なぜこう思ったかというと、私が読んだ入門書には、大抵作品の解説があります。もしくは写真が載っていて「この情景を歌にしました」と前置きがあります。その写真や作者の意図を知ってはじめて「ああ、こういう意味なんだ」「この思いを言葉にすると、こうなるんだ」と理解できるのです。
つまり俳句単品で理解が完結できないと思い至ったのです。
もちろん私の理解不足もありますし、私が理解できないだけで良作がたくさんあるかと思います。しかし世のほとんどの人が俳句に触れた経験は少なく、俳句から読み取る力がないと私は思います。
だからまず「俳句を理解できなくて当然」と割り切ることが大切だと気づきました。
どうしたら俳句が好きになるか
素人がいきなりフランス語を理解できないように、俳句も「一人で理解できる」と思わないことです。そこで俳句に見識がある方から見方を学びましょう。
具体的には、解説や写真付きの歌集を読みます。最初は俳句の入門書や添削付の本がいいですね。旧仮名遣いが読みにくいと思ったら、現代作家の歌集から始めるのがオススメです。
とにかく「読める」と思える入門書を選ぶのが重要です。
解説を読むことで、俳句を見る目が養われます。すると言葉の磨き方、情景の切り取り方がわかります。わかってくると楽しくなってくるし、次第に説明なしでも俳句の意味がわかるようになるでしょう。
まずは作者に育ててもらうつもりで、解説書や入門書から始めてみてください。
俳句嫌いを克服して、俳句を楽しもう!
「どちらがよいか」という俳句の二択クイズを全問不正解するのどに俳句センスのない私でしたが、解説と共に読み進めるうちに見方がわかってきました。そしたら少しずつ楽しくなってきたのです。
「作者じゃないんだから、理解できなくて当然」くらいのスタンスで俳句に触れるのがオススメ。見識深い方の解説を読むうちに、少しずつ理解できるようになるでしょう。
推薦図書:夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業
夏井いつき先生の本は読みやすい&わかりやすいです。1ページあたりの情報量が少ないので、さくさく読めるでしょう。添削付きなので、作歌レベルを上げたい方にもオススメです。