自伝を書いて、葬式で配りたい!
私の自伝講座の参加者は、結構な割合でこのように語ります。
あなたも同じ考えをお持ちでしょうか?
残念ながら、葬式で配る自伝は読まれないでしょう。それどころか、死後にあなたの評判を大幅に下げかねません。
本記事では「なぜ葬式で自伝を配ったらいけないか」について解説しますね。
なぜ葬式で自伝を配ったらいけないか
葬式で自伝を配ったらいけない理由は、次の二つです。
- ドン引きされる
- 再会しないので読む義理がない
つまり読まれない上に、あなたの評価がダダ下がるということです。
どういうことなのか、一つずつ解説しますね。
ドン引きされる
ちょっと考えてみてください。
知人の葬式に行きました。香典返しと共に故人の自伝が配られたら、あなたはどう思いますか?
え、自分の自伝なんか配っちゃうんだ……(ドン引き
このように思いませんか? もしくは、
いらねーな。捨てづらいもの配るなよ
こう思うかもしれませんね。
親戚一同なら、故人の自伝を喜ぶかもしれません。しかし親戚ではない人にとっては、無価値でしかない。
むしろ下手に故人を知っている分、雑に扱いにくいでしょう。引っ越しや大掃除といった「仕方ない理由」を機に、あっさり捨てるはずです。
「人の迷惑も考えず、死んだ後も自分を押し付けてくる人」として、人望を失いかねません。せめて配るなら、希望者のみの配布(受付において「ご自由にお持ちください」方式」)にした方が無難です。
再会しないので読む義理がない
「受け取ってもらえる=読まれる」とは限りません。むしろ葬式での頒布は読まれない可能性が高いでしょう。なぜなら再会して感想を述べる必要がないからです。
後日会う予定があれば、ザッと目を通すでしょう。もし上司など目上の人であれば、読まないとマズイですよね。利害関係のある人なら猶更です。
しかし死んだ人とは、二度と会いません。「どうだった?」と言われないので、読むべき理由がないのです。
生きている人間は日々多忙です。余暇すら楽しむ時間がないのに、読む必要のない本を読むでしょうか。
残念ながら、せっかく書いたのに読まれないで捨てられるのがオチです。
葬式に自伝は配らない方がいい
葬式に自伝は配らない方がいい理由は、次の二つです。
- ドン引きされる
- 再会しないので読む義理がない
読まれない上にあなたの評価がダダ下がるなんて、最悪ですよね。
中には善意的に受け取る人もいるでしょう。しかし全員があなたの自伝を歓迎するとは限りません。執筆に入る前に、あなたが「他人の葬式で自伝が配られたら、どうするか」を考えてみてください。
自伝は「死後の置き土産」ではなく「生きている人に喜んでもらうもの」として書くべきです。ぜひあなたの経験を「他人に喜ばれる形」で書いてみてくださいね。
推薦図書:もっと読みたいと求められる自伝の書き方
読まれるための自伝作りのヒント満載。本記事のように「見落としがちな自伝作りのミス」を知ることで、より満足度の高い自伝が書けるようになりますよ。