ただ濡れ場を書けばいいと思われがちな官能小説ですが、読者の性別で書き方が大きく変わります。
本記事では、【男女向け】官能小説の違いについて解説します。
じっくり学びたい人は、専門の小説入門書を読むのがオススメです。官能小説の書き方が学べる本7選をご参照ください。
なぜ読者の性別で書き方が変わるのか
性別により、興奮するポイントが違います。フェチや好みの問題でなく「どうやったら興奮するか」のスイッチが性別で違うのですね。
もちろん人によって、感じ方は違うと思います。しかし生物学的な違いであるため、無視できません。性差を理解して、読者に響く書き方をしましょう。
ちなみに、重視するのは、あくまで「読者の性別」。キャラクターの性別ではありません。
BL(男性同士の恋愛)を書いたとしても、読者が女性なら「女性向け」の書き方をします。
百合(女性同士の恋愛)の場合も、読者が男性なら「男性向け」の書き方をしましょう。
官能小説の書き方の違い
- 男性向け:視覚重視
- 女性向け:心情・感覚重視
※男性向けだから心情無視というわけではありません。比重が異なるとご理解ください。
男性向け官能小説を書くポイント
読者が男性の場合、視覚情報メインに書きます。目で見てどうか、映像的な表現が好まれるでしょう。
美女が出てきたら、美女の特徴を逐一書きます。顔や体型はもちろん、服装も細かくチェック。相手の反応も「見た感じはどうか」で書きます。
まずは目で見た上で、主人公が「どう思ったか」を書くとよいでしょう。
女性向け官能小説を書くポイント
読者が女性の場合、心情や感覚メインに書きます。心の移り変わりが丁寧に書かれる作品が好まれるでしょう。
丁寧に心情やプロセスを積み上げた上で、濡れ場に入るのがオススメです。
また、五感で得た情報をフル活用します。視覚情報も含まれますが、匂いや温度、肌ざわりも同じくらい重視されますよ。
男女で官能小説の書き方は異なる
読者の性別によって、官能小説の書き方は変わります。
- 男性向け:視覚重視
- 女性向け:心情・感覚重視
読み比べると、両者の違いは一目瞭然。ぜひ男女ごとの特徴を掴んだ上で、官能小説を書いてみてくださいね。
推薦図書:官能小説用語表現辞典
実際の官能小説に登場した「表現」を凝縮した一冊。「これ読めば官能小説が書けそう」と言われるほどに、濃い内容です。濡れ場を書くのが苦手・ワンパターンになるという人の力になるでしょう。