公募に出したいけど文字数が足りない
小説の公募は長編小説の募集が多いです。単行本を一冊作るには10万文字が必要といわれているので、商業作家になりたいなら長編小説を書けた方が有利でしょう。
本記事では、文字数を増やす方法をご紹介します。
文字数を増やす方法
文字数が足りない時の対処方法は、次の二つです。
- 内容を増やす
- 文章表現を長くする
物語の内容か文章表現(もしくは両方)を増やすことで、小説全体のボリュームを増やすことができます。
内容を増やす
大幅に足りない時は、内容を増やすのが一番手っ取り早い解決策です。しかし、とても大変な方法でしょう。完成された物語に、さらに物語を足す必要があるのですから。
物語の内容を増やす方法として、次の二つがあります。
- エピソードを増やす
- サブプロットを追加する
エピソードを増やす
キャラを増やせば、そのキャラのエピソードや会話を増やせます。
メインとなる物語のエピソードを増やせば、物語全体にボリュームが出るでしょう。
例として桃太郎を使うなら、鬼ヶ島へ行くために「船を作るシーン」を挿入する等です。
エピソードやキャラを増やせば、そのぶん情報量が増えます。物語のかさ増しができるでしょう。
サブプロットを追加する
メインの話がかさ増しできない場合は、サブプロットを追加しましょう。
サブプロットとは「本編とは別の話」です。本編に無関係な話の場合もありますが、本編に絡めることでより重厚な物語となるでしょう。
桃太郎で例えるなら「鬼を退治する」というメインストーリーの他に、反発してばかりの仲間をまとめ上げる「チームビルディングの要素」を加える等です。
サブプロットは、少し難しい説明になります。「わかっていても、使えない」など、かなり上級車向けです。詳しく知りたい人は参考図書「 Save The cat の法則」を参考にしてください。一番わかりやすく解説されています。
文章表現を長くする
一つあたりの書く量を増やします。具体的には、描写を丁寧に書きます。無駄に長くすると読んでいて飽きますが、適度な量なら理解度アップに繋がるでしょう。
桃太郎で考えましょう。犬に出会った後、すぐに物語は展開しますよね。今回は犬の登場シーンに、犬の特徴を書きます。
その犬は白い雑種であった。薄汚れていたが、体毛は健康的でツヤツヤしている。逞しいしっぽをぶんぶんと振り回し、好意的なのが伝わってくる。くりっとした黒い瞳は美しく、夜空を連想させた。その澄んだ瞳が、じっと桃太郎を見つめている。
本来犬についての描写はないし、書く必要もないでしょう。しかしこの表現があることで、どんな犬なのか、より伝わってくるでしょう。
文章表現は、大幅な文字数の増加には繋がりにくいかもしれません。しかし作品全体でコツコツ見直せば、全体的に物語のボリュームアップにつながるでしょう。作品全体を見返して、追加できる箇所がないか探してみてくださいね。
文字数を増やすのは大変
小説の文字数を増やす方法は、次の二つです。
- 内容を増やす
- 文章表現を長くする
ただ文字を書くだけなら、さほど難しい作業ではありません。しかし中身のない文章を増やすことは、読者にとってはツライ。読むうちに飽きてしまいます。
内容と読みやすさ。両方の向上ができるように、物語を練り直してくださいね。
参考図書 Save The cat の法則
サブプロットについて詳しく解説しています。他にも創作テクニック満載なので、創作に行き詰まった人の助けになるでしょう。私も何度も読み返しています。