これが知りたかった…【究極】官能小説の書き方

「官能小説を書きたいけど、どう書けばいいかわからない」と思っていませんか?

私もたくさんの入門書を読んだのですが、本当に知りたいことが書いていなくてモヤモヤしていました。しかし次第に「これか!」と掴めてきました。

本記事では、私が見つけた【究極】官能小説の書き方をご紹介します。

本手順に従えば、「書いてみたけど、何か変」「何から手をつけていいかわからない」という状態から、公募やネット公開できるまでの作品を書けるようになりますよ。

ちなみ「小説」と「官能小説」の書き方は、全く異なります。もし「小説が書きたい!」と思っている方は、下記をお読みください。
【基本】小説の書き方|最後まで挫折せずに書く5つの手順

▼AIの利用を考えている方は、こちらも参考になります。

目次

官能小説を書く時の流れ

7ステップに分けていますが、1から4までは、どの順番で制作しても構いません。最初は1から4の順でやってみて、行きつ戻りつしながら物語を組み立てていくことをオススメします。

なお、ジャンルやレーベルによって、求められるものや完成形は変わります。本書で紹介するのは、あくまでも基礎的なものだとご理解ください。応募したい賞やレーベルに合わせて、適宜調整をお願いします。

どれくらい書くか決める

まず、官能小説は「6章(各2万字)」で組み立ててください。

章の数

一般的な官能小説は5~7章構成です。しかしレーベルによって、章の数は違います。中にはまったく章立てがない作品もあります。

もしどこにも応募予定がなく、何からしていいかわからない人は、まずは中央値の6章で物語を組み立ててみてください。

もし章が多い場合は他章とくっつけたり、章が少ない場合は分割するなど、章の数を調節するとよいでしょう。

ちなみに官能小説の大手、フランス書院は7章が基本です。下記の本が詳しく書いているので、フランス書院で決めている方は、こちらをご参照ください。

文字数

ひとまず1章2万字で、合計12万字を目指しましょう。なぜなら一般的に、一冊の本を出版するのに必要な文字数は10万字とされているからです。

そう思った根拠は下記をご覧ください。
公募に落選しました|やっぱり長編小説が書けないと厳しい

10万字を超えるだけなら、1章1万7000字でも事足ります。しかし「書いた後に足りなくなった」だと、追加するのが難しいんですよね。

小説の場合、長い分には困りません。まずは「10万字は超える」を目標に書いてください。(ただし文学賞などで上限が設定されている時は、注意してください)

章ごとに「メインの濡れ場」を配置する

章の数を決めたら、章ごとに「メインの濡れ場」を配置します。

物語重視の話を作りたい人や「物語から考えたい」という人もいるでしょう。もちろん官能小説でも、物語は重要です。しかし官能小説である以上、一番の見どころは「濡れ場」なのです。

物語が先行したため濡れ場が疎かになったら、官能小説としては失格です。よくあるのが「濡れ場前の物語が盛り上がって、なかなか濡れ場に突入しない」です。一向に官能シーンが始まらなければ、読者は「さっさとヤれよ!」とツッコミたくなるでしょう。 

官能小説を読む読者は、何を求めるか。「濡れ場」なのです。濡れ場を期待してあなたの本を買った読者は、濡れ場が疎かになっていたら、不満に思うでしょう。

なので物語を組み立てる前に、濡れ場を決める必要があるのです。

濡れ場はバリエーションが少ない

濡れ場を先に決めるのには、もうひとつ理由があります。それは「濡れ場のバリエーションが限られる」こと。

そもそもセックスのプレイ内容には、限りがあります。公俗良序的によろしくないので具体的なプレイ名は書きませんが、メインたりえるプレイはさほど多くないでしょう。もちろん様々な試みや独自プレイは大歓迎。

しかし一回の濡れ場にプレイを詰め込みすぎると、作品全体として一つ一つのプレイの印象が薄くなります。

また、初プレイと経験済みであれば、当然ヒロインの反応は変わりますよね。また、濡れ場に至るまでの経緯や話の持っていき方は変わるでしょう。すると微妙に話が変わり、物語全体が変わっていくのです。

書き手によっては小さな違いでも、読み手によっては気になるものです。物語上の齟齬が生まれないよう、濡れ場メインで物語を構築しましょう。そのためにも、先に濡れ場を決めるのです。

大まかな物語と属性を決める

章ごとに「メインの濡れ場」を配置したら、その濡れ場に至るまでの流れを組み立てましょう。ひとまずざっくりで構いません。もし難しいと思ったら、先に4に取り組んでください。

大まかな「どんな話か」を決めたら、さらに、ここでは主人公やヒロインといった登場人物を決めます。内容やキャラに合わせて「属性」を決めましょう。また、属性を決めてから、物語を組み立てても構いません。

属性とは

属性とは「女教師」や「童貞」といった、物語の特色です。ネット検索する時に入れる、キーワードだと思ってください。

商業化を目指すなら、属性は必ず入れなければなりません。なぜなら読者が作品を探す時、属性を手がかりにするからです。求める読者に届くよう、適切な属性を付けましょう。

属性のメリット

属性作りは、作者にとっても役立ちます。「女教師」「童貞」という属性を決めれば、どんな作品を書けばいいかがイメージしやすいですよね。読者に求められる女教師像を維持しつつ、童貞主人公に翻弄される(もしくは翻弄する)ことに重点を置いて書く。自分が書くべきものが理解できるでしょう。

ここで行き詰ったり「ある程度できたな」と感じたら、次に進みましょう。

タイトルを決める

大まかな物語と属性が決まったら、タイトルを決めます。なお、3と4は前後しても構いません。

小説発売時にタイトルは変更される恐れあり

先に知っておいてほしいのが、「タイトルは出版時に変更される可能性が高い」ということ。より売れやすくするため、編集者がタイトルを付ける場合も多いです。

なのでタイトルは大事ですが、こだわりすぎなくてOK。それにもし、素晴らしいタイトルが付けられれば、そのまま採用されるかもしれません。これくらいの楽な気持ちで取り組んでください。

それでもタイトルを付ける理由

では、なぜ変更されるのにタイトルを作るかというと、「作者自身がどんな話か理解できるから」です。もしキャッチーなタイトルやインパクトのあるタイトルが付けられたら、タイトルの温度感に合わせて内容や濡れ場を調整することもできます。

属性以上に「どんな作品か」が理解しやすいため、先に付けておきたいものです。

タイトルを付けることは、もちろん応募の際にも役立ちます。なので「習作1」のような適当なものでなく、自分が買いたくなるようなタイトルを付けてください。

話を組む

2~4を通して、「だいたいこんな話」が掴めたでしょう。ここからは冒頭からラストまで、細かくプロットを組んでいきます。

プレイや所作の一つ一つを丁寧に書き上げる必要はありません。ただ「どういう流れで、どういうことが起きるか」を最初から最後まで、一連の流れを繋げて書くことが重要です。

プロットを書く理由

中には「プロットなんて書かない」「書くのが面倒くさい」という人もいるでしょう。プロットを書くメリットに「書く前から、情報不足を見つけられる」があります。

「濡れ場のワンシーンや一章だけ書ける」という人は、結構います。しかし6章分の濡れ場や物語を書くとなると、行き詰る人が多いはず。物語の中身が足りなくなって、全部書いてから「大幅にページ数が足りない」と気づくかもしれません。しかし数万字書いてからの修正は、想像以上に大変なものです。

そのため、あらかじめプロットを書き、物語の総点検をしてほしいのです。面倒に思うでしょうが、プロットを書くことで物語上の欠陥に気づきやすくなります。

細かく書いていく

プロットを書き上げたら、後は細かく作品を書いていきます。可能なら、プロットを推敲してから、本文を書いて欲しいですね。プロット完成後、数日寝かせてから見直します。自分が内容を忘れた状態で読んでも違和感がないか、見直してから本文執筆に入ります。

小説執筆時の注意事項

本文を書く時は途中で見直さず、一気に書き上げてください。もちろん「一日ですべて書け」ということではありません。最初に「コレ!」と決めたものを、まずは書き切るということです。

書いている途中に見直すと、どうしても直したくなります。執筆中に新しいアイデアを思いついて変更したり追加したくなります。

しかしあなたはプロットを推敲した時点で「これで完璧」と思ったものです。自分なりに筋を通した上で、物語を書き始めています。それなのに、ある一点を変更しただけで、物語全体が破綻する恐れがあります。

途中でアイデアが閃いたら、メモしておきましょう。そして当初のプロット通りに作品を書き上げてから、アイデアが使えないか検討してください。

推敲する

すべて書き上げたら、完成です。おめでとうございます。あとはあなたが公開するだけです。

本文が完成したら、プロット同様、少し置いてから見直してください。

ここで大事なのは「読者から見て分かりやすいか」です。作者であるあなたは、当然内容をすべて知っています。だからどんなに支離滅裂な文章でも、内容が理解できるはず。しかし読者にとっては、この物語は初めて見るものです。どんな内容なのか、何が書かれているのか、一切知りません。

作者が読んでも理解できないなら、その作品は他者が読んでも理解できないでしょう。だから「何も知らない読者が読んで、この内容でわかるか」を想定して推敲していきます。

推敲は何度しても構いません。むしろ作者が「もうこれ以上直せない」と思ったら、その作品は完成です。賞に応募したりネットに投稿するなど、自分の作品を公開してみてくださいね。

もっと詳しく学びたい人は…

より詳しく本記事の内容を知りたい方は、本書をご参照ください。ネットには公開できないような、淫言満載の実例付きで解説しています。Kindle Unlimited会員は無料で読めますよ。

宮本くみこ
ライター
小説・シナリオ・エンタメを愛しています。小説書けずに苦節20年→脚本修行のため公務員辞めて上京→なんか違うと絶望→小説の真髄発見。普段は占いライターしながら小説・シナリオを書いてます。目標は国際アンデルセン賞受賞。「私自身が最高の物語」と自負してます。
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