先日京都に吟行(俳句を詠むための旅行)に行きました。初の試みでドキドキだったのですが、準備不足で一句も詠めずに終わりました。
本記事ではその失敗を活かして、吟行の持ち物をまとめます。これから吟行に行く方は、ぜひ参考にしてください。
私が吟行に失敗した理由
私が訪れたのは冬の鞍馬山。吟行関係なく、京都で一番行きたい場所でした。
しかし雪が降るせいで、ノートが出せない。本殿近くにならないと椅子がないため、座ってゆっくり書けない。さらに登るのに精一杯で、ゆっくり言葉を練る余裕がない。人が密集していると立ち止まって考える暇がない。こんな事態に陥りました。
結局、鞍馬山内では一句も書けず。下山後にカフェが見つからなかったため、夜ホテルに戻ってから書きました。
時間・場所によってはその場でじっくり作歌できますが、毎回うまくいくとは限りません。そのため必要なものを即取り出せる&立ったまま書ける装備が必要と感じました。
吟行時の持ち物リスト
吟行には以下を持っていくのがオススメです。
- 小さめのリングノート
- ペン1本
- 大きな外ポケットがあるポシェット、ウエストポーチ
一つずつ解説しますね。
小さめのリングノート
俳句手帳もよいですが、私は普通のノートがオススメです。なぜなら即座に一句できない&俳句以外の言葉が浮かぶことがあるからです。
俳句手帳は縦書きで、俳句を書くことに特化しています。逆に俳句以外のアイデアや閃きは書きにくいので、俳句以外の創作をする方は普通のノートがよいでしょう。
折り返しできるリングノートなら、書きたいページを開きっぱなしにできるので便利。手のひら大サイズだと、テーブルがなくても書けるのでより使いやすいです。
▼おすすめノート
「俳句専用ノートがいい」という方はこちらをどうぞ!
→おすすめ俳句手帳5選|プレゼントにもおすすめ★選ぶポイント付き
ペン1本
筆箱に複数ペンを入れるのとは別に、ノートと一緒に一本だけペンを用意しておきましょう。筆箱から出す&探す手間が省けるので、よりスピーディーに書けます。
個人的には芯が折れるシャーペンより、ノック式のボールペンが使いやすいですね。以下のボールペンが使いやすくて気に入ってます。
▼おすすめボールペン
実は左利きにかなりオススメ。よかったらレビュー記事もどうぞ。
→【左利きが15年愛用】マジで手が汚れない最強ボールペン
上記が入るポシェット、ウエストポーチ
吟行中はノートとペンを何度も出し入れします。私は京都行きの夜行バスの中で三回ほど取り出しました。
探す手間が省けるので、ノートとペンだけ入れる場所を作りましょう。創作がグッと楽になります。
リュックや肩掛け鞄でもいいのですが、腰元に手を突っ込むだけでいいショルダーバッグはかなりオススメ。吟行用以外の荷物は、リュックに入れると尚Good。両手が自由になるので、メモのカメラ撮影もしやすいです。
野外活動になるので、汚れが取りやすいナイロン製がよいでしょう。
▼おすすめショルダーバッグ
▼おすすめウエストポーチ
歳時記はいらない?
歳時記も持って行ったのですが、吟行中は一度も開きませんでした。毎回調べたり取り出すのが面倒なんですよね。最悪スマホがあるので、なくても大丈夫かと。
次からは以下のようにしようと思います。
俳句手帳を持つ
俳句手帳によっては、巻末に季語集がついています。季語数は歳時記には劣りますが、とっさに何か季語を入れたい時、すぐに見れてよいです。
▼この俳句手帳がオススメ
おすすめ俳句手帳をまとめました。
→おすすめ俳句手帳5選|プレゼントにもおすすめ★選ぶポイント付き
吟行前に季語に目を通す
「あ、この前歳時記で調べた南天の実だ!」のように、吟行前に見ていた季語はなんとなく覚えていました。
吟行前に季語にザっと目を通しておくと「こんなのがあるんだ」と記憶に残ります。あとは帰ってから調べるとよいでしょう。
▼私が愛用している歳時記
本書を選んだ理由&レビューはこちら
→マイ歳時記ゲットしたよー!|俳句初心者におすすめな歳時記とは
撮影する
詠みたいと思った風景をスマホやカメラで撮影し、後から季語を調べます。いい風景に出会うも「すぐ言葉にできない!」なんて時に役立ちます。
個人的にはチェキが欲しい。その時浮かんだ言葉をメモできるので、後からじっくり作りたい派にもオススメ。
▼私が欲しいチェキ
デジタルで残しつつ、その場でプリントもできる優れものです!
スマホで十分?
ぶっちゃけ吟行にはスマホ一つで事足ります。メモも検索もできるし、写真も撮り放題です。でも私はスマホ頼りにしない方がいいと感じました。
スマホ吟行のデメリット
- 電池残量が気になる
- 結局スマホばかり見て作歌に集中できない
- 突如スマホが固まったら何もできない
これは私の使い方が悪いのですが、カメラを起動して鞄にしまって…を何度も繰り返していたら、スマホが固まったのです。カメラも起動しないし他アプリも開かない。ロック画面から動かなくなりました。
それに俳句のような短文なら書きやすいですが、長文をメモするには時間がかかる。いつアイデアが降ってくるかわからない吟行では、アナログの方がはるかに便利に感じました。
ちょっとした散歩や荷物を極限まで減らしたい方にはスマホがオススメです。しかしガッツリ書きたい方、小さなアイデアも逃したくない方はアナログスタイルにしましょう。
身軽なスタイルで吟行に行こう!
野外活動のため、吟行では思わぬトラブルが発生します。「じっくり書く暇がない」「言葉が浮かばない」などに対処できるよう、本記事の持ち物を選びました。身軽なほどに作歌しやすくなるので、ぜひ参考にしてくださいね。