ホラー小説ってどう書くの?
普段は小説の書き方を教える私ですが、ホラーだけは教えられません。ビビりですから……。しかし「いいな」と思うホラー小説の書き方入門書は多数あります。
本記事では、ホラー小説の書き方がわかる本をご紹介します。
通常の小説の書き方を知りたい人は【基本】小説の書き方|最後まで挫折せずに書く5つの手順をご参照ください。
おすすめ本は20年の書けない悩みが解決した|小説の書き方入門書3冊で紹介しています。
ホラー小説の書き方を学べる本の選び方
まずはホラー小説の書き方を学べる本の選び方をご紹介しますね。
本記事はホラー脚本・怪談など、ホラー系全般を含みます。
自分が書きたいホラー作品像を明確にする
まず自分がどんなホラー小説を書きたいかを明確にしましょう。心理的にゾクゾクするのか、サイコホラーのような怖さなのか。
書きたいものによって、表現は異なります。手法を間違えると、せっかくの怖さが半減するかもしれません。
入門書の筆者が、どんなホラー小説の手掛けてきたのか調べるとよいでしょう。自分の感性にあう作家を選ぶことで、より学びが深くなります。
恐怖とは何かを知る
ホラー系の著作は多いです。映画や怪談、ホラーの歴史など、多種多様な本があります。中でも「ホラーとは何か」を主軸にした本は多いですね。
もしあなたが知りたいのが「書き方」ではなく「どんなネタがいいか」なら、ホラーについて知るのも良いでしょう。
おすすめホラー小説の書き方本5選
ここからは、私が読みたいホラー小説の書き方入門書をご紹介します。
筆者は怖くて読めません。各自でご判断いただき、興味あるものを読んでくださいね。
ホラー映画の書き方
ホラー映画を手掛ける脚本家が書いた、シナリオ入門書。
ハリウッド式脚本術をベースに、ホラー映画の考え方が付与されています。普通のシナリオの書き方も学べるので、お得ですね。脚本術は、小説執筆には大いに役立ちますから。
伏線の張り方・恐怖の膨らませ方など、ホラー特有のライティングがあるのも魅力的。
サイコやミステリーなど、ホラー全般に関わりたい人にはオススメな一冊です。
一生忘れない怖い話の語り方
怪談研究家による著作。完全な初心者でも実話怪談が話せるようになる本です。
書き方ではありませんが、語り方を学ぶことができるのは大きい。元々文章は「語り」を文字にしているため、語りが上手ければ書くことも上達できるでしょう。
「怖い話ってどう作ればいいの?」という人にオススメな一冊です。
恐怖の作法 ホラー映画の技術
ホラー映画の脚本を多数手がけた、特殊脚本家による一冊。
著者の経験論がメインですが、ネット怪談を論理的に分析しているので学び多し。読み物として楽しみたい人向けな一冊です。
ちなみに、「ホラー映画の魅力―ファンダメンタル・ホラー宣言の再録」という声がありました。重複購入にお気を付けください。
恐怖の構造
人が恐怖を抱く心理メカニズムについて知れる良書。
「書いたけど怖くならない」という人なら、改善点が見つかりそうですね。有名ホラー映画をもとに解説しているので、理解も進みやすいでしょう。
「人の本質が知りたい」という人にはオススメな一冊です。
恐怖の哲学 ホラーで人間を読む
ちょっと脱線しますが、ホラー映画から「キョーフの正体」を解明する本をご紹介。
ホラー映画を扱いますが、人間分析がメインのようですね。
「ホラーは苦手だけど、なぜ人はハマるのか?」を知りたい人には良さそうです。怖いけど、私も読んでみようかと思います。
自分の感性に合ったホラー小説の書き方を学ぼう
もし私が今回紹介した本を読むなら、①ホラー映画の書き方・②恐怖の構造を読むでしょう。まずは基本的な執筆メソッドを知り、その上で「人は何に恐怖するのか」を考えます。
ただし、人によって目指すものは違うでしょう。自分の目的にあった本を選んでくださいね。